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かたおか小児科クリニック

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HPVワクチンの接種をお勧めします

2022/01/30

国は2021年11月にHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの「積極的な勧奨の差し控え」を中止することを決定しました。

川崎市をはじめ多くの自治体ではワクチン接種の対象となる小学校6年生から高校1年生の年齢にあたる女子に予診票が送付されています。
2022年4月からは、「積極的勧奨の中止」のために接種機会を逃した方へのキャッチアップ接種が始まります。

かたおか小児科クリニックはHPVワクチンの接種をつよくお勧めします。

HPVワクチンは接種後に全身疼痛、痙攣発作、記憶障害、学力低下、などの「多様な症状」の訴えが相次いだため「積極的勧奨」が差し控えられていました。この状態はすでに8年半となっていました。この間、9学年の女子が対象年齢を超えてしまい、ワクチンで子宮頸がんを予防する機会を逃しています。

2016年4月に日本小児科学会、日本小児科医会、日本産婦人科学会など17の学術団体が、子宮頚がんワクチンの積極的勧奨を再開すべきとの声明を出しました。
かたおか小児科クリニックもこの声明に全面的に賛同し、HPVワクチンの接種をお勧めしています。

このような動きが後押しとなって、2020年からは川崎市をはじめ多くの自治体で、HPVワクチンは定期接種として受ける事ができる旨の個別通知がはじまり、2021年から川崎市では接種対象の小学校6年生から高校1年生の女子に予診票の送付も始まりました。

わが国では1年間に10、000人の女性が子宮頸がんを発症し、1年間に約3000人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。20〜30歳代の女性で、子宮頸がんは罹患率・死亡率ともに増加しています。

子宮頸がんはヒトパピローマウイルスの感染によって起こります。
ヒトパピローマウイルスは性交渉で感染し、女性のうち8割が知らない間に感染しています。
子宮頸がんワクチンはヒトパピローマウイルスの感染を予防して子宮頸がんになるのを防ぎます。
子宮がん検診も子宮頸がん予防に有用な手段ですが、初期がんや前がん状態になったところで見つけるので手術が必要になり、治療後も流産早産のリスクが高まります。
子宮頸がんの予防にはワクチンと検診の2本立てが必要です。

「副反応」として訴えられている「多様な症状」は「心身の反応」「機能性身体症状」であって、ワクチンの薬液がもたらした「薬害」ではありません。
テレビやSNSで激しいけいれんや不随意運動の動画を見てショックを受けられた方も多いと思いますが、これは「心身の反応」のひとつ「偽発作」という病態だと考えられています。
名古屋市で行われた大規模調査では、このような「多様な症状」の出現はワクチンを接種した人と接種しなかった人で差がなかったという結果が出ています。

科学的な根拠に乏しい情報に惑わされて、子宮頚がんを予防する機会を逃さないようにしてください。

来院の上でのご相談にも応じますので、窓口にお問い合わせください。

こちらのサイトも参考にしてください。

VPDを知って子どもを守ろうの会

みんパピ!


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