診療日誌

タミフル・リレンザの予防投与

09年02月12日

 家族が一人でもインフルエンザにかかると、親や兄弟はうつらないかと心配になる。マスクなどを着用して接触を最低限にしても兄弟だとかなりの確率で感染する。

そこで、予防の薬を出してほしいというリクエストが時々ある。以前かかったときは予防でタミフルを出してもらったというかたもいて、出せませんというと時々トラブルになる。

タミフルの用法に予防投与が加えられたのは2004年、リレンザに予防投与が追加されたのは2007年である。しかしこれらの予防投与には結構きびしい縛りがある。しかも健康保険は使えないので診察料を含めて全額自費扱いになる。

 予防投与の要件としてリレンザでは

 

「原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族または共同生活者である次の者:(1)高齢者(65歳以上)、(2)慢性心疾患患者、(3)代謝性疾患患者(糖尿病等)、(4)腎機能障害患者」となっている。

タミフルではこれに「慢性呼吸器疾患患者」が加えられているが吸入薬であるリレンザでは吸入によって呼吸器疾患が悪化することがあるということでのぞかれている。

 

というわけで、通常の健康な家族のほとんどは予防投与の対象とはならない。それでも受験直前に兄弟がインフルエンザにかかったという事態などでは予防投与をお勧めしたくなる。

こうした場合には適応外であることをお話しして全額自己負担で処方している。

カテゴリー:クリニックのあれこれ

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