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ワクチン・くすりのQ&Aワクチン・くすりのQ&A

初めての集団生活なので感染症が心配です

2008/08/06

この4月から幼稚園に通う息子は、いままで感染症にかかったことがありません。
集団生活ではいろいろな病気をうつされると聞いていますが、どんなことに注意したらよいのでしょうが。
また、予防接種はどの程度必要なのでしょうか?

感染症はかからないだけでなく軽く済ます方法も考えましよう。

感染症というのは成長していくための関門のようなもので、その時期を抜け出すまではある程度、辛抱しなくてはなりません。しかし、親の配慮で防いであげられることもたくさんあります。
例えば予防接種のある病気は避けられます。はしかのワクチンを接種しないで集団生活に入るのは非常識です。「三種混合」も済ませておくべきでしょう。三種 混合といってもジフテリアと破傷風の発症はまれですが、百日ぜきは小流行があります。家に赤ちゃんがいる場合など、園でお兄ちゃんやお姉ちゃんが感染し、 それが赤ちゃんに感染すれば命にかかわることもあります。水ぼうそうやおたふく風邪も、園を長く休む(1週間から10日)ことになってはお子さんもかわい そうです。
 でも予防接種をしたからといって、必ずしも完壁というわけではありません。麻しんや風しんは98バーセントくらいの確率で免疫効果がありますが、おたふ く風邪や水ぼうそうは7,8割の有効率。ただし、予防接種をしていて感染した場合の症状は軽いことが多いのです。最近ではインフルエンザは「流行は防げな い」という理由で、園でも学校でも集団接種をしなくなりました。しかし、流行は防げなくても個々の体を守ることはできます。予防接種でショックを起こした り、副作用で後遺症が残るケースもまれにあります。そうしたリスクと感染症にかからない、あるいは軽くて済むということを天びんにかけるわけですが、園で の集団生活を安心して過ごすためには、やはり予防接種は大切だと思います。また、この時期に感染症と接触しないまま過ごし、大人になってかかると重症にな るケースが多いので、免疫のないまま大人になることのほうが怖いと言えるかもしれません。ほかにも風邪や溶連菌、冬に起こるウイルス性腸炎などの感染症が ありますが、これらもほとんど集団生活でもらってきます。何日か休まなくてはならない病気ですが、何冬か経過するうちに、体がだんだん強くなってかからな くなるはずです。また、4-5歳ともなれば、もうプクブクやうがいができますから、外や園から帰ったら必ず手を洗ってうがいをするなど、基本的な習憤はぜ ひ身につけさせてください。細菌性の食中毒を起こすような、夏場のサルモネラや、ブドウ球菌などへの対策にはこうした習慣がとても大切になるのです。


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