トップ>知っ得データベース>こんなときどうしましょ(目次)>血液型を知りたい  /戻る

こんなときどうしましょ

血液型を知りたい
 血液型を調べてほしいと言って来院される方には幾通りかのパターンがあります。幼稚園の入学書類に血液型を書く欄があるのでという方、万が一の事故などのとき血液型がわかっていれば助かるかもしれないと考えている方、性格のことなどと関連づけてまわりから聞かれるし自分たちも知りたいのでという方などです。
最近は病院でお産をしてもへその緒の血液で血液型を調べてくれるところは少なくなりました。これはサービスが低下したからではなくて赤ちゃんの血液は血液型を示す反応が弱くてA型やB型をO型と誤って判定する可能性があるからです。ですから赤ちゃんの時に調べた血液型は参考程度と思っておいた方が無難です。
幼稚園で血液型を書かせるのは全く意味がありません。万が一緊急の輸血が必要になったときにあらかじめ血液型がわかっていれば助かるのではと考えがちですが、どんな慌て者の医者でも輸血をするとなれば血液型は調べます。すぐに結果が出ますし、それも待っていられないほどの緊急ならO型を輸血します。名札に「B型」と書いてあってもそれを鵜呑みにしてB型の血液を注文したりすることはありません。それに検査室でクロスマッチといって輸血を受ける人の血液と輸血する血液を反応させて異常な反応が起きないか調べてから輸血します。
血液型の性格診断はよく話題に上るので子どもの血液型は知りたいというのは人情です。しかし血液型による性格分類はまったく科学的根拠がないとされています。また血液型と性格というようなことを言うのは日本だけのようです。
血液型はわざわざそのためだけに痛い思いをして調べる必要はなく、なにか病気の時に検査する機会があればついでに頼めばいいと思います。ただしその時「血液型も調べてほしい」と言わないと一般の血液検査では血液型は調べませんので注意が必要です。・・・・・ちなみに私はB型です。

2003/5/5 4:44 更新


戻る


All contents Copyright Kataoka-Pediatric-Clinic. Kanagawa, Japan.