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こんなときどうしましょはしかのワクチンは済ませましたか?!集団生活をすると感染症を避けて通ることはできません。新しい集団生活が始まると新しい感染症が拡がります。溶連菌感染、感染性胃腸炎、おたふくかぜ、水ぼうそうなどは流行りすたれこそあれ、一年をとおしてずっと流行り続けます。そんななか、はしかの患者さんが出たという情報が時々はいってきます。「はしか」ときくと私たち小児科医はぴくっと身構えます。ひとたびクリニックの待合室で院内感染をおこすと後が大変だからです。「はしかのようなもの」という言葉があります。若いうちにみな一度はかかるが治ってしまえば何ともないようなもの、というような意味です。しかし実際のはしかは命取りになることがあります。今でも日本では年間推定10万人のはしかの患者さんがいてうち数十名が亡くなっています。これは大変な数字です。「はしかのようなもの」で死んでしまうのです。合併症で肺炎や脳炎をおこすだけでなく、徐々に進行していく「亜急性進行性全脳炎」という病気の原因になることもあります。 はしかの予防接種は1歳を過ぎると受けることができます。できるだけ早く受けることを勧めます。本人が罹ってつらい思いをするだけでなく、免疫のない人に感染させてその人を命の危機にさらすこともあります。ワクチンは改良されてきてかつて起きたショックなどもほとんどなくなりました。 「1歳のお誕生日にはしかワクチン」を合い言葉にしたいものです。 2003/5/5 4:53 更新 |
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