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こんなときどうしましょ

知恵熱?!
 7-8ヶ月の赤ちゃんが咳もなく、下痢もなく熱を出したときに「知恵熱」という言葉 が使われることがあります。医学的には「知恵熱」という病名はありませんし、知恵 がつくと熱がでるとか、知恵がつくころに熱が出やすいということもありません。し いて言えば母親からもらった免疫がきれてきて感染症に罹りやすい時期ということで しょう。突発性発疹の発熱が多いようです。
また、もう少し大きい3-4才でも「知恵熱」という言葉を使う人もいるようです。幼稚園や保 育園に行き始めてはじめて集団生活するころで、いろんな感染症に罹る機会が増えて 熱も出やすいということでしょう。
医学的には「知恵熱」というものはないのですが、ネットを検索するといろんな「知 恵熱」が見つかります。
 「知恵熱ー健康のため考えすぎに注意しましょう」なんてコピーのサイトもありま す。頭を使いすぎる、ふだん使わないような頭の使い方をすると熱が出る。いかにも そういうこともありそうです。
サーモグラフィという人体の温度分布を調べる器械があります。この器械で脳の温度分布を調べると、計算などをして脳が活発に活動していると脳の担当領域の温度が上がることがわかっています。激しく思いこむと脳の温度は上がります。「頭を冷やす」というのはそういう状態を落ち着かせるといういう文字通りのの意味を持っているわけです。

2003/5/5 5:11 更新


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