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かたおか小児科クリニック

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百日咳について

2003/05/05

百日咳は百日咳菌によって起きます。感染経路は百日咳の患者さんの咳による飛沫感染です。

 この菌自体は抗生物質に弱く治療しなくても感染して1週間もすればのどからいなくなります。しかし菌がだす毒素は長く血液中に残り特有の咳が長
く続きます。百日というのは長いですが、それくらい長く続くと言うことです。成人や年長児がかかっても「咳のしつこい風邪」くらいですむことが多いのです
が、年少児や乳児がかかると危険です。

 発作的にコンコンコンと長く連続する咳(スタッカート様)が特徴です。顔が真っ赤になるまで咳き込んで、最後にヒューッと笛を吹くような音をた
てて息をすいます。生後6ヶ月以内にかかると咳き込んだあと息が吸えずにチアノ-ゼになったり、息を止めてしまって命に関わることがあります。特に1ヶ月
以内の赤ちゃんがかかると無呼吸を起こしやすく大変危険です。

 今のところ百日咳の咳を効果的に押さえる薬はありません。通常の咳止めも無効というわけではありませんが、気休め程度と思っておいた方がいいようです。

 百日咳脳症といって痙攀や意識障害を起こすことがあります。この場合、百日咳が治っても脳障害が残ることがあります。


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