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かたおか小児科クリニック

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手足口病は登園禁止?

2008/10/16

手足口病はヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)とならんで「夏風邪」といわれる夏場のウイルス感染症の代表選手です。毎年6月頃から保育園や幼稚園で 流行りはじめます。原因となるウイルスはエンテロウイルス、コクサッキーウイルスなど複数ありますので、何度もかかることがあります。潜伏期間は3日~6 日で、唾液や便から感染します。

このウイルスの特徴として、ウイルスの排泄期間が長いことがあります。咽頭からは1~2週間、便からは3~5週間排泄され ることがわかっており、この間は感染する危険があります。

発疹のある間だけ「登園停止」としても、園内での感染の拡大を防ぐことはできません。かといって ウイルスの排泄期間全部を登園停止とするのは現実的ではありません。

また感染しても軽症例が多いので、最近の考え方としては、発症していても発熱や摂食障 害など本人に辛い症状がなければ登園させるというのが主流です。

川崎市医師会保育園医部会でも長い議論の末1999年に「手足口病と伝染性紅斑(リンゴ 病)は登園停止としない」という取り決めを行いました。公立の保育園や幼稚園ではこの基準で取り扱われていますが、私立の保育園、幼稚園では園独自の取り 扱い基準があります。このため、一部の保育園や幼稚園ではいまだに手足口病は「登園停止」となっているところがあります。

親は元気なこどもを休ませ、「登園許可書」を求 められるという余計な負担を負わされています。この負担は「無駄な負担」です。保育関係の方にもできるだけ理解いただきたいと思います。


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