こんなとき…

こんなとき…

ぎょう虫検査が陽性だった!?

新学期になると保育園や幼稚園、学校などでぎょう虫の虫卵検査をします。最近は回虫や鉤虫など昔よくいた寄生虫は姿を消しましたが、ぎょう虫検査ではよく引っかかる子どもさんがいます。

基本的にぎょう虫はお尻がかゆいとか、それがひどいと寝不足になってしまうとか、害がないわけではありあませんが、まああってもそのくらいです。
でも、イメージが悪いですよね。 プー ル前の検診でぎょう虫の検査をする保育園や幼稚園があります。ぎょう虫がいたらプールはダメ。薬を飲んで虫を退治して、もう一度検査して陰性が確認されな いとプールには入れませんというものです。プールでぎょう虫に感染する確率は日常の集団生活でうつる確率とほとんど変わらないでしょう。ことさらプールを 特別視する必要はないと思います。

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知恵熱?!

 7-8ヶ月の赤ちゃんが咳もなく、下痢もなく熱を出したときに「知恵熱」という言葉 が使われることがあります。医学的には「知恵熱」という病名はありませんし、知恵 がつくと熱がでるとか、知恵がつくころに熱が出やすいということもありません。し いて言えば母親からもらった免疫がきれてきて感染症に罹りやすい時期ということで しょう。突発性発疹の発熱が多いようです。
また、もう少し大きい3-4才でも「知恵熱」という言葉を使う人もいるようです。幼稚園や保 育園に行き始めてはじめて集団生活するころで、いろんな感染症に罹る機会が増えて 熱も出やすいということでしょう。
医学的には「知恵熱」というものはないのですが、ネットを検索するといろんな「知 恵熱」が見つかります。
 「知恵熱ー健康のため考えすぎに注意しましょう」なんてコピーのサイトもありま す。頭を使いすぎる、ふだん使わないような頭の使い方をすると熱が出る。いかにも そういうこともありそうです。
サーモグラフィという人体の温度分布を調べる器械があります。この器械で脳の温度分布を調べると、計算などをして脳が活発に活動していると脳の担 当領域の温度が上がることがわかっています。激しく思いこむと脳の温度は上がります。「頭を冷やす」というのはそういう状態を落ち着かせるといういう文字 通りのの意味を持っているわけです。

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発疹が出た!

 発疹はいろんな時に出ます。水ぼうそう、溶連菌感染症、麻疹、など発疹が出ることが知れ渡っている細菌やウイルスによる病気はたくさんあります。その一方で、蕁麻疹やアトピ―性皮膚炎などアレルギーが元になって出る発疹もあります。
どうも「アレルギー」という言葉はインパクトが強いようで、発疹がでたといってつれてこられると「いったい何が(アレルギーの)原因でしょうか」とせっかちに聞いてこられます。薬でしょうか、食べ物でしょうかと。
薬による発疹は薬疹として有名で、抗菌剤などを処方しますと薬局で「発疹が出ることがあります」という説明を受けます。どうもその印象が強いのか抗菌剤をのんでいる最中に発疹が出ると「薬アレルギーだ!」ということになります。
よくあるのが突発性発疹の時の「薬疹」です。突発性発疹はウイルスによる病気で抗菌剤が有効ではありませんが「原因不明の発熱」として病初期に抗 菌剤が処方されることがあります。3日ほど薬を飲ませていたら熱は下がったけれど体中に赤いぶつぶつができた。薬の副作用じゃないですかという問い合わせ が時々あります。もちろんこの発疹が突発性発疹の「発疹」なのですけど。
のどが痛くて熱がある、調べてみたら溶連菌感染症だったので抗菌剤が処方された。ところが薬を飲み始めたら首からお腹にかけて皮膚が赤くなり痒 くなってきた。ペニシリンアレルギーではないですか、という話もあります。これは溶連菌が出す毒素による発疹で猩紅熱と言われるものですが、最初に「溶連 菌による発疹が出るかもしれません」という説明を受けていないと薬が原因かも、と思ってしまいます。
 こうした誤解はこれからどうなる可能性があるのか最初に詳しく説明されていないことによるのですが、発疹=アレルギーという思いこみも大きい と思われます。薬による「薬疹」は時として恐ろしい症状を呈しますが、余計な心配をおかけしないためにはより詳しく的確な説明を心がけないといけないなと 考えています。
 蕁麻疹も食べ物によるものが有名ですが実際にある食べ物との因果関係が証明されるケースは希です。食べ物と結びつく蕁麻疹は全体の1割もない くらいだろうと思います。やたら食べ物との関係を詮索する必要はありませんが、食べ物との因果関係のはっきりわかる蕁麻疹のなかではそばやピーナッツ、タ マゴなどは危険な症状を呈することがありますので注意が必要です。

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救急外来を受診するタイミング

 夜中や休日に突然熱が出たり、吐いたりということはよくあることだろうと思います。かかりつけのクリニックがあいていないときに限って子どもは熱を出したり吐いたりする。これを子どもの急病におけるマーフィーの法則といいます(嘘です)。
 時間外というと救急外来に行くことになりますが、ちょっと待って下さい。私も月に一度くらいの割合で夜間急患診療所に出動します。この時におい でになる子どもさんのおよそ8割は別に今すぐ何かしなくてはならない人ではありません。翌日かかりつけの小児科に行けばそれで間に合うような症状の方で す。親としては何となく心配、様子をみていいかどうか判断ができないということのようです。(仕事が今終わったからとか夜の方がすいてるの待たなくてよい ので、という様な方も見かけますが、こういう受診は今の救急体制の中では「困った人」に分類されます)
 まず、熱の場合ですが、熱が出てすぐにどうにかなるようなことはまずありません。多少ぐずるのは仕方ありませんが、飲んだり食べたりができて いる、眠れている、まずまず元気であるというような状態なら少し様子を見てみましょう。顔色が悪い、ぐったりしていて反応が悪い、ひきつけた、などは要注 意のサインです。この場合は連れて行きましょう。
 嘔吐は本人も苦しくまわりも不安になり心配なことが多い症状です。高熱があり吐いている、吐き続けて水分がとれなくなった、周期的に大泣きを してぐったりしている、とにかく機嫌が悪い、などの症状であれば救急外来を受診して下さい。吐いたけれどその後はけろっとしているというような場合は、し ばらく絶食にして水分から始めれば吐き気はおさまってしまうことがよくあります。
 下痢は嘔吐に比べると緊急性は低いです。血便や嘔吐を伴う様な下痢では緊急の対処が必要なことがありますが、下痢だけで水分がとれる状態なら翌日まで待っても大丈夫でしょう。強い腹痛がおさまらないときはあまり我慢させずに連れていった方がいいです。
 夜になると同じ症状でも不安が大きくなるものです。急病の時もあわてずに子どもの様子をよく観察してどういう状態にあたるか考えてみましょう。病院の救急外来は今パンク状態なのです。

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暑い日のクーラーは?

 なんだか猛暑です。熱帯夜が続きます。こんな時はクーラーのありがたみをつくずく感じますが、小さなこどもにはクーラーはどうなんでしょうか。
 クーラーをかけたので風邪をひかせたと言ってくる方がいます。大人でもクーラーの冷気を直接吸い込んでいるとのどがおかしく感じますからこども にも影響はあるでしょう。でも、それが原因で熱が出たりすることはありません。夏の風邪はウイルスによるものがほとんどです。冷気でのどが痛くなるのは乾 燥した冷たい空気がのどを刺激すること、フィルターについているカビやほこりの粒子でのどがアレルギー反応を起こすことなどが考えられます。ですから、 クーラーをかけるときは直接冷気があたらないようにする、フィルターはまめに掃除するなどの注意が必要です。
クーラーで室温が下がっても外は高温多湿です。極端に違った環境を行き来すると身体はなかなか順応できません。一日中ずっと同じ部屋で過ごすと いうのなら別ですが、外気とあまり大きな温度差を作らない方がいいようです。だいたい温度差を5度以内とするのがいいようです。また、いくら暑いといって も明け方には少し気温が下がりますから、明け方までにはタイマーで切るようにした方がいいでしょう。
 クーラーはなんと言っても文明の利器です。かつては夏は病気のオンパレードだったのですが、今は医者の夏枯れの季節です。これも暑い夏が過ご しやすくなった事が大きいようです。マンションのように密集した箱の中にいると、思うように通気ができませんし、日陰もできません。文明の利器は上手に使 うのがいいのです。
「クーラー使って風邪引かせちゃいました」
そんなことありません。クーラーを使わなくたって風邪は引いたことでしょう。おまけにあせもがいっぱいだったと思いますよ。

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夜や休日に具合が悪くなったら

 私のクリニックでは時間外の診療はおこなっていません。事務員さんの仕事が終わったら電話は留守電に変わります。子どもの病気や怪我は診療時間内に起き るとは限りませんが、個人のクリニックがそのすべてに対応できるわけではありません。オンとオフの区切りはどこかでつけないと長い目で見てやっていけない と思っています。留守電には私の緊急連絡先が入っていますので連絡を取ることは可能ですが診察はできません。
 では、この地域の時間外の小児医療体制はどうなっているのでしょう。川崎市北部で「公的」な夜間診療をおこなっているのは小田急向ヶ丘遊園駅 近くの多摩夜間休日診療所だけです。午後7時から11時まで(受付は10時30分まで)医師会員が交代で出動しています。小児科医が出動している割合は以 前に比べて大幅に増えました。土日の夜は必ず小児科医が出ています。私は今のところ月1回の割合で出動しています。
休日の昼間は各区の休日診療所がありますが、ここは全科のドクターが順繰りで出ますので小児科医がいないことが多いのです。宮前区の休日診療所は聖マリアンナ医大の協力もあり小児科医の出動割合が多くなっています。
それ以外には総合病院の救急外来があります。救急情報センター(222-1919)に電話しますと診療可能な病院の情報を教えてくれます。ただし、この案内は午後11時まででそれ以降は県の情報センターに転送されます。

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医者は風邪をひかない?

 今年のインフルエンザは例年と違って1月2月のピークがありませんでした。そのかわり3月に入って急に患者さんが増えだし、3月中旬の今頃になって待合 室がごった返すようになりました。これでも電話予約にしたために待合室があふれるという事はなくなりましたが、予約外で直接おいでになる方もいてなかなか ぴったり予約時間通りの進行というわけにはいきません。皆さんが予約を入れて時間通りにおいでになればだいぶこみ具合は違ってくるのですが。
そんな中、医者である私が風邪を引いてしまいました。お医者さんは風邪を引かないのですかと聞かれます。そういえば、あまり風邪はひきません。 年中目の前でゴホンゴホンとやられているわけですからウイルスは山ほど入ってきてるはずです。それらに対して長年にわたって免疫ができているのでしょう。 たいていの風邪は平気です。ところがどうしても何年かに一度は免疫の不十分なウイルスに出くわします。そういうときは発病します。インフルエンザのワクチ ンだってうっているのですがダメなときはダメです。3日ほど休んでゆっくりしよう、なんて代わりのドクターをさがしてこない限り無理です。今年発売された インフルエンザの薬を飲んだら一日で熱は下がりましたが、声が出ないのでひそひそ声です。こういうときはできるだけ患者さんが来ないことを祈っています。

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風邪には先手必勝か?

「風邪は万病のもと」といいます。風邪をこじらせるといろいろ大変な病気になるのだと理解されています。風邪を放っておいたら肺炎になってしまった、とい う話はよく聞きます。だから風邪はちょっとした症状のうちにきちんとなおしておかないといけないというのもほぼ世間一般の常識のようです。また早く治療す れば早く治ると信じられています。市販薬のコマーシャル「風邪には早めのパブロン」とか「くしゃみ三回ルル三錠」というのはそのあたりのことをよく表して います。
本当にそうでしょうか。風邪はのどや鼻に感染するいろいろなウイルス感染症の俗称です。インフルエンザや水ぼうそうなどのウイルスに対してはウ イルスを押さえる薬が開発されて使われていますが、いわゆる「風邪」のウイルスに対する薬はありません。「風邪薬」といわれているものには咳や鼻水といっ た症状を抑える薬や解熱剤が含まれています。抗生剤は細菌を抑える薬で、風邪が引き金になって細菌感染を引き起こすのを防ぐために予防的に使われることが ありますが「風邪薬」ではありません。風邪は薬で治るのではなく、本人の治癒力で免疫ができて治るのです。薬にできるのは風邪に伴う症状を緩和することだ けです。
鼻水がでた、時々咳をする、こういうときはあわてる必要はありません。元気が良い、夜は眠れる、食欲がある、といった状態なら少し様子を見てもいいでしょう。症状が辛いようなら薬を使えばいいのです。
しかし「風邪は万病のもと」という言葉には「重大な病気も最初は風邪と区別がつかない」という意味もあります。熱がある、咳や鼻がひどいというと きはそれが本当に「風邪」なのかどうか、きちんと判断をする必要があります。薬が必要でないことは多いですが、放っておいてもよい「風邪」かどうかを見極 める眼は必要です。

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熱中症

熱中症のホームページ
熱中症について詳しくわかりやすく書いてあります


 暑くなるにつれて心配なのは熱射病です。熱射病とは高温多湿の環境で激しい運動をしたときなどに体から発生する熱を外に出しきれなくなる状態です。体温 調節がきかなくなり高体温(40゜以上)になります。汗が出なくなり、皮膚は乾燥して、意識障害や痙攀、麻痺、脱力など神経の症状が出てきます。日射病は 太陽の炎熱が原因で起きる熱射病のことをいいます。こうした高温による全身的な障害を熱中症ともいいます。
熱射病を予防するには熱の出と入りを上手に管理することです。熱が出て行きやすいようにするには、風通しのよい状態にする、暑くなったら水を浴びたりして 体を冷やす。汗を十分に出しても脱水にならないように水分の補給をこまめにする。などがあります。また熱の入りを避けるには、日陰に入って炎天下に長時間 いないようにする、炎天下に出るときは必ずつばの着いた帽子をかぶるなどの注意をしましょう。夏場のスポーツなどは指導者の責任で練習時間などは長くなり すぎないような注意が必要です。
すぐに戻ってくるからと子どもを車に残したまま車を離れるのは大変危険です。車は炎天下ではあっという間にサウナ以上の温度になります。クーラーをかけているからといって安心はできません。
もし子どもが炎天下や高温の密閉された室内でぐったりしているようなら、まず体を冷やします。40゜以上の熱があり、意識がはっきりしない、体に力が入らないなど神経症状が認められたら危険な徴候ですのでただちに救急車を呼びましょう。
熱射病はかかると命に危険を及ぼす病気ですが、ちょっとした注意で防ぐことができます。

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解熱剤は怖い?!

 インフルエンザ脳炎による死亡に解熱剤が関係しているのではないかという研究発表が新聞で報道されました。インフルエンザ脳炎による死者の統計を見てみ るとある種の解熱剤(ポンタール、ボルタレン)を使った場合、使わなかった場合より3-4倍死亡率が高いというものです。しかしこの研究は症例数が極端に 少ないこと、インフルエンザ脳炎では高熱であるほど死亡率が高くこれらの解熱剤は高熱時によく使われることなどから、結論については賛否両論があります。 またこの研究はインフルエンザに解熱剤を使用すると脳炎になる確率が高いと言っているわけではありません。
 しかし、ひとたび新聞報道されると「インフルエンザで解熱剤を使うと脳炎になる」という話に変わって伝わり、ついには「熱がでたときに解熱剤を使うと死んでしまう」という話になってしまいます。これでは解熱剤なんか怖くて使えませんね。
 実際問題として、取り上げられたポンタールやボルタレンなどの解熱剤は小児科領域で使うことはあまりありません。少なくとも当院ではまず処方し ません。効き目はいいのですがその反面低体温やショックなど怖い副作用もあるので小さな子どもには使いにくいのです。小児に使う解熱剤で一般的なのはアセ トアミノフェン(カロナール、アルピニー、アンヒバなどの商品名)です。これにはすかっと熱が下がるという切れ味はありませんし、粉薬は飲みにくいのです が、効き目が緩やかで比較的副作用も少ないので安心して使えます。これとて埼玉の保険金殺人に使われたくらいですから多量に投与すれば副作用がでます。
解熱剤は病気を治す薬ではなくあくまでも症状を緩和する薬ですから、なんでもかんでも熱がでたら解熱剤という図式はよくありません。熱があって も元気がよくて眠れるようなら解熱剤は必要ありません。しかし、「解熱剤は毒だ」と信じ込んで、熱のために体中が痛くてふーふーしているような状態を我慢 させるのも病気の治癒を遅らせる事になります。そんなときは私なら解熱剤を使います。また、薬だけでなく、体を冷やしたり、通気をよくしたりして物理的に 熱を下げるのもいいでしょう。

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頭をうったら

 子どもはよく転びます。そして頭をぶつけます。どうしてこんな所でころぶの、というようなところでも転びます。転んだり転落したりして頭を打ったとき 真っ先に心配になるのは脳に障害が起きていないかということでしょう。実際、脳外科の救急にはこうした「頭を打った」元気な患者さんがたくさん来ます。脳 外科まで行ってしまうと、頭のX線やCT等の検査までやることになることが多いようです。脳外科としては来られた以上検査しないで異常なしとはいいにくい からです。検査の結果ほとんどは心配ありませんということになりますが、わざわざCTまで撮らなくても大丈夫といえるケースは多いのです。
頭を打ったときにどういうところに注意してみていたらいいのかチェックポイントをあげてみましょう。
1.頭を打ったときにすぐに泣いたか?一時的にでも意識を失った場合は脳になんらかの障害を起こした危険があります。
2.出血や頭の変形があるか?なかなか止まらない出血や変形がある場合はすぐに連れていった方がいい。
3.嘔吐があるか?頭を打った後嘔吐する場合、頭に出血して頭の中の圧が高くなっている可能性があります。しかし吐いたあとけろっとしているような場合はあまり心配要りません。
4.痙攀は?痙攀は緊急のサインです。
5.麻痺は?手足を動かさなくなっているかどうか。
6.意識は?とろとろしていてすぐに寝てしまう。呼びかけに応えないなど。大泣きした後に寝てしまった場合は1-2時間後に起こしてみて意識状態を確かめてみます。

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やけどにご注意

 子どもの家庭での事故の中で火傷は転落、誤飲などとならんで多いものです。特にこれから冬にかけては暖房器具による火傷が増えます。ストーブやファン ヒーターの送風口などをさわったり手を入れたりするものです。小さな子どもさんのいる家庭ではなるべくこうした熱源をさわれるような暖房器具は避けたいも のですが、どうしても使わざるを得ない場合には子どもが近づけないように柵ををつけるなどの工夫が必要でしょう。
 ポットや茶碗などにはいった熱湯をかぶってしまう事故もよくあります。子どもの手が届くところにこうした危険のあるものを置かない、テーブルの上やアイロン使用中はそこから目を離さないように心がけることが必要です。
 万一火傷をしたときの対処ですが、まず第一に冷水で冷やすことです。服の上から湯をかぶったような場合は水をかけてからハサミで服を切って脱が しましょう。流水で冷やせる場所なら20-30分水を流しっぱなしにします。流せないようなら冷水で絞ったタオルを何度も交換して冷やします。火傷の部位 が赤くなったり水ぶくれ程度ならその後ゆっくり病院に連れていけばいいですが、皮膚がただれるような火傷や全身の5%(片腕の半分程度)以上の広範囲の火 傷の場合は冷やしながら救急車を呼びます。
でも何といっても転ばぬ先の杖です。ご注意を。

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血液型を知りたい

 血液型を調べてほしいと言って来院される方には幾通りかのパターンがあります。幼稚園の入学書類に血液型を書く欄があるのでという方、万が一の事故など のとき血液型がわかっていれば助かるかもしれないと考えている方、性格のことなどと関連づけてまわりから聞かれるし自分たちも知りたいのでという方などで す。
最近は病院でお産をしてもへその緒の血液で血液型を調べてくれるところは少なくなりました。これはサービスが低下したからではなくて赤ちゃんの 血液は血液型を示す反応が弱くてA型やB型をO型と誤って判定する可能性があるからです。ですから赤ちゃんの時に調べた血液型は参考程度と思っておいた方 が無難です。
幼稚園で血液型を書かせるのは全く意味がありません。万が一緊急の輸血が必要になったときにあらかじめ血液型がわかっていれば助かるのではと考 えがちですが、どんな慌て者の医者でも輸血をするとなれば血液型は調べます。すぐに結果が出ますし、それも待っていられないほどの緊急ならO型を輸血しま す。名札に「B型」と書いてあってもそれを鵜呑みにしてB型の血液を注文したりすることはありません。それに検査室でクロスマッチといって輸血を受ける人 の血液と輸血する血液を反応させて異常な反応が起きないか調べてから輸血します。
血液型の性格診断はよく話題に上るので子どもの血液型は知りたいというのは人情です。しかし血液型による性格分類はまったく科学的根拠がないとされています。また血液型と性格というようなことを言うのは日本だけのようです。
血液型はわざわざそのためだけに痛い思いをして調べる必要はなく、なにか病気の時に検査する機会があればついでに頼めばいいと思います。ただしそ の時「血液型も調べてほしい」と言わないと一般の血液検査では血液型は調べませんので注意が必要です。・・・・・ちなみに私はB型です。

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熱がでたら

最近待合室でおでこに「ヒエピタ」などの冷却剤の湿布を貼っている子をよく見かけます。一目で、この子は熱があるんだなとわかって便利なのですが、解熱ということでは効果は疑問です。
子どもが熱を出すと、布団を掛けて、おでこには氷嚢、頭には氷枕、お母さんが枕元で手ぬぐいを絞っているという光景がふつうでした。熱に対する対 処の日本的な原風景とでもいうのでしょうか。貼る冷却剤もこの発想からきているのでしょう。熱があるときはおでこを冷やすというのは悪くはありませんが、 頚、鼡径部、脇の下などの動脈が走っているところに氷嚢を当てて冷やすほうがずっと効果的です。身体をしぼったタオルでふいてあげてもいいでしょう。湿ら せた皮膚から水分が蒸発して熱を奪っていってくれるのです。
汗が出ると熱が下がるというので厚着をして温めるといいという人がいます。これはとんでもない誤解です。汗を出したから熱が下がるのではなく て、熱が下がる時に汗が出るようになるというだけです。でも熱のあがりかけは悪寒といって寒くてがたがた震えるときがあります。この時は温かくしてあげた 方がいいです。熱が上がりきって手足が熱くなり、顔も赤くなったら涼しい格好にしてあげましょう。
熱さましは熱が出たからと言ってすぐに使う必要はありません。目安は38.5度以上、それも本人がぐずったり、眠れなかったり、食欲が落ちての まなくなったというようなときに使うのがいいでしょう。子どもは概して熱には強いので高熱でも元気にしているようなら無理に熱を下げる必要はありません。
熱冷ましには坐薬と飲み薬がありますがこれはどちらでもいいと思います。ぐずって薬を飲んでくれない小さな子には坐薬の方が使いやすいですし、年長児では坐薬を入れられるのに抵抗感が出てきます。
坐薬は「強い薬」と思っている方がいますが、中身は飲み薬と同じ物です。効いてくる時間が坐薬の方が少しはやいという違いがあるだけです。

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発熱とお風呂

熱があるときに「お風呂に入っていいですか」と聞かれることがよくあります。
私は基本的に「熱があってもお風呂はOK」と指導してきましたが、体温調節が狂っているときに高温のお風呂に入って体温が上昇すると熱性痙攣を起 こす可能性があるという報告もあります。これはまあ可能性としてはないわけではないので「シャワーはOK、熱い湯船はだめよ」という風に最近は少し変えて います。実際お風呂はOKと言っても熱いお風呂に長い時間入れるというようなことはあまりないだろうと思います。
熱が急に上昇して悪寒があってふるえているというようなときは、シャワーでも負担になるのでやめておいた方がいいのは言うまでもありません。で も何日も熱があるので身体を洗わないというのは気持ち悪くていけません。ある程度元気があるのならさっと身体を洗った方がさっぱりして身体にもいいだろう と思います。
お母さんたちと話していて「お風呂はだめ」というのが「濡れるのがだめ」という風に理解されてることが多いのに気づきました。私も子どもの頃は熱がさがってもすぐ頭を洗ってはだめと言われました。これも「髪が濡れる」のがいけないこととする考えだろうと思います。
雨に濡れると風邪をひくというのは本当でしょうか。これは時々議論になるのですが誰もその医学的な根拠を示せません。強いてこじつけるなら、雨に 濡れて体温が奪われて体力を消耗する、そのため感染防御力が低下する、そのときたまたま細菌かウイルスに感染して重症化する。なんか風が吹けば桶屋が儲か るような話ですね。
濡れたままにしておくと水分が蒸発して気化熱として熱を持っていきます。このために体温は下がるので病院では急激に熱を下げなくてはならないと きなど水の代わりにアルコールで濡らしたガーゼで身体を拭いて熱を発散させることがあります。これが過ぎると体力を消耗することになるので適度なところで やめるわけですが、アルコールで身体が濡れたからといって肺炎になる心配はしません。これは極端な例ですが、欧米の小児科書には発熱に対する処置として 「水風呂に入れる」というのがあるくらいですから、濡れる事を避ける必要はないのではないかと思います。
熱があっても元気があればぬるめのシャワーでさっと洗う。というあたりがいいのではないでしょうか。

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下痢の話

 秋から冬にかけてこどもの間ではウイルスによる胃腸炎(吐き下しの風邪と言います)が流行します。有名なものではロタウイルス、アデノウイルスなどがありますがそのほか簡単な検査では特定できない嘔吐下痢をおこすウイルスがいっぱいあります。
ウイルスに対する免疫のない赤ちゃんではウイルスに出会えばたいてい発病しますので、ひと冬に2回も3回もかかってしまったという子も出てきます。
 こうしたウイルス性の胃腸炎に対しては今のところ根本的な原因療法はありません。吐くことに対しては、制吐剤(吐き気止め)を出すくらいですし、下痢には便を固める薬や腸管の運動を押さえて便の動きをゆっくりにする薬など対症療法を行うだけです。
普通、ウイルス性の胃腸炎の場合吐くのは最初の1日だけです。その後下痢がひどくなるのにつれて吐き気は治まってきます。ひどく吐くようなら吐き 止めの坐薬を使って、少なくとも1-2時間は飲み物も与えないで安静にする必要があります。脱水をおそれて飲み物を与え続けても吐くだけです。その後白湯 やスポーツドリンクをほんの数口づつあげるようにしましょう。吐かなかったら30分ほどしてもう少し、コップ半分くらいに増やします。哺乳瓶でなら 30-50mlくらいづつあげます。
それども吐くようならまたしばらくお休みして最初からやり直します。
下痢はだいたい1週間くらいは続きます。その間、とにかく水分の補給につとめます。栄養がないと体力がなくなると心配する方がいますが、もともと 健康なこどもならしばらくは水分だけでも心配ありません。それより胃腸の負担を軽くして早くちゃんとしたものを食べれるようにした方が近道です。補給する 水分は、スポーツドリンク。リンゴやバナナなどの果汁、スープ、みそ汁のうわずみ、などが一般的です。果汁では柑橘系は便を柔らかくする作用があるのであ まりよくありません。
食べてよいものは便の性状ににた固さくらいのものです。水みたいな便なら水気のものだけ、どろどろの便ならどろどろのもをという具合です。まあ これはおよその目安ですので、おなかがすくようであれば水様便でもうすめのお粥くらいはいい場合もあります。よくなりかけはお腹がすいてどんどん食欲が出 てきますが少し押さえ気味にして食事をもとにもどさないと逆戻りということもあります。
家族全員がかかってしまったという話もよく聞きます。家族全員の手洗い、とくにおむつを換えた後の手洗いは充分にしましょう。

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赤ちゃんと海外旅行

ほんの数年前のことですが、日本中がバブル景気で浮かれたことがありました。このころ赤ちゃんを連れていく海外旅行という企画があちこちの旅行会社で企画 されました。ハネムーンで行ったハワイやオーストラリアに生まれた赤ちゃんを連れてもう一度いこうというのです。小児科医、看護婦、ベビーシッターも同行 しますというのが売りでした。もちろん普通のパッケージツアーに比べると割高でしたがそれでも盛況でした。赤ちゃん一人に両親とじじばばつきといった参加 者もいました。
都内の病院の勤務医をしていた私にツアー同行医師の手配をしてくれという依頼が来ました。なんせただで海外旅行ができてその上お小遣い付きなの ですからこんなおいしい話はありません。私一人ではとても間に合わないので同僚を次々に紹介して皆一時のバブルのおこぼれにあずかりました。
赤ちゃん連れの海外旅行でどういうトラブルが想定されるか、いろいろ考えて準備します。咳、下痢、発熱などの薬。ビーチで日焼けしすぎたときに はステロイド軟膏も必要。軽い怪我ならなんのとか病院に行かずにすむようにと消毒薬や絆創膏、包帯も一式用意しました。飛行機で寝ないで騒ぐ子ども用に睡 眠薬も持っていきました。
結果的には熱を出した子や下痢をした子はいましたが、それくらいのことは医者がついていかなくても常備薬を持っている方が多いでしょう。もし熱などが長引けば結局は現地の医者にかかることになっていましたから、付き添いの医者の出番はほとんどありませんでした。
睡眠薬は結局使いませんでした。これには理由がありました。この睡眠薬は子どもがしばらくの間じっとしていなくてはならない検査の時に使うもので す。すぐにさっと寝てくれるときはいいのですが、いったんぐずり始めると逆に興奮状態でふらふらしながら酔っぱらったようになってしまうことがあります。 つまり気安く使う薬ではないのです。そして睡眠薬が必要と思われる子どもはいませんでした。
何度かのツアーが終わって、付き添い医者の求人はぱったりこなくなりました。バブルが崩壊したのでした。ベビーシッター付きというのはもう少し後まで続いていました。医者よりベビーシッターさんの方が需要があったということでしょう。
赤ちゃん連れに限らず海外に行くときは、現地の病気の流行状況などを把握しておく。心配なら事前にかかりつけのドクターに相談する。最低限の薬は 用意しておくが、すぐによくならないときは躊躇せずに現地の医療機関を受診する。そのためには旅行保険に入っておく。というような注意をすれば医者同行で なくても心配せずに海外旅行を楽しめるでしょう。

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夜泣き

7カ月、10カ月の検診の最後に「何か気になることとか心配なことはありませんか」とたずねます。すると必ず何人かに一人のおかあさんは「実は夜泣きのこ となんですが、、、」と切り出してきます。夜泣きは病気ではないと分かっていても当のご両親にとっては切実な問題です。かくいう私の長女ももう10年以上 前のことですがしっかり夜泣きをしてくれました。当時は民間アパートの音が筒抜けになるようなところに住んでいましたから隣にたいする気遣いもあり、寝か せてもらえないことと相まって本当に苦労しました。一応小児科医ですから夜泣きについて調べはしましたが、やはり原因ははっきり分からないというのが本当 の所です。のどが渇いた、どこかが痛い、お腹が空いた、などいろいろ原因が考えられますが、じゃあ、毎晩そういう状態なのかというといつも同じ状態という ことは考えにくいのです。とすると一体何なんだろう、長女が話ができるようになったら聞いてみたいとそのころは結構真剣に考えました。
夜泣きはいつ頃はから始まったのかはみな鮮明に記憶していますがいつ頃収まったのかということになると「さあ?いつ頃だったかな」ということが多いようです。そういえば泣かなくなったなあということで「やっと出口に来た」という到達感はあまりないようです。
明けない夜はなく、治らない夜泣きはないという位の気持ちで向き合うのがいいと思います。わが家の場合はたまたま引っ越しすることになって部屋数 が増えたので長女を一人で寝かせました。一人で大声で泣いていましたがそのうちやんだようです。夜泣きがなくなった頃にはベビーベッドの柵を乗り越えるよ うになり、夜中に歩いて私たちのベッドにもぐり込んでくるようになりました。でも、その頃には次の夜なき予備軍ができていたのでした。

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指しゃぶり

指しゃぶりの相談をよく受けます。そろそろ乳歯も生えそろってきてあんまり指をしゃぶっていると歯並びが悪くなるなんて周囲から脅かされます。
確かに長くしつこい指しゃぶりは歯並びを悪くします。かといってこどもはおいそれと指しゃぶりをやめるわけがありません。お父さんがタバコやめるのとはわけが違います。歯並びを心配するような指しゃぶりはそこまでの歴史というものがあります。
ものをしゃぶるというのは赤ちゃんの本能です。このおかげで何もわからないうちからちゃんとお母さんのおっぱいや哺乳ビンの乳首をちゅうちゅう吸うことができるわけです。その本能が癖になって残っているわけですからなんといっても根が深いのです。
しゃぶる指が胼胝(たこ)になってしまたり、感染をおこして腫れて痛くなったりすることがあります。ひどいのでしばらく吸うことができないように 大きな手袋や包帯をしたりしますと、これはこどもにとって大変なストレスになります。夜眠れなかったり、いらいらしたり、時には癇癪をおこして手袋をかみ ちぎってしまったりでまずうまくいきません。
じゃあどうするかというと、大きくなれば自然にやむからそれまではあまり気にしないで見ていましょう、ということになります。ずいぶん無力なア ドバイスのようですが、大人になっても人前で指を吸ってる人はいないように、これはいつか卒業する癖なのです。大抵は4ー5歳で治まりますし、本人も気に して昼間は吸わなくなります。夜寝るときのちゅーちゅーは大目に見てあげましょう。そしてこのくらいで治まれば歯並びに影響はあまりないようです。
そのかわり手はいつもきれいに洗うようにしましょう。

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おたふく風邪・水ぼうそうは自然にかかった方がいい?

予防注射での免疫は不自然な上に不完全で何年か経つと消えてしまう。接種に伴う副作用もある。一方、自然にかかってできた免疫は一生つづくからおたふく風邪や水ぼうそうなどの軽い病気は自然感染した方がいい、と考えている人たちがいます。
確かに予防接種の免疫の持続期間は自然感染にくらべると短いのは事実です。しかし、自然感染でできた免疫が一生つづくわけでもないのです。自然感 染した後にそのウイルスが体内に入ってこなければ、免疫はだんだん落ちていっていずれそのウイルスに感染するようになります。昔は感染症はどこにでも蔓延 していましたから、何度も自然に追加の免疫をうける機会がありました。ところが現代のように感染症が少なくなってくると自然の追加免疫をうける機会が減っ て同じ感染症に2度かかることがおきてきます。ウイルスの病気は一度かかれば一生かからないというのは間違いなのです。

これらの病気は幼時期にかかるとたいてい軽く済みますが、水ぼうそうの場合ひどい発疹になると顔に跡形が残ったり、まれに肺炎や脳炎を合併したりします。
おたふく風邪の場合は、100人に一人くらいの割合で髄膜炎を起こします。たいていは後遺症もなく治るのですが、数千人に一人起きるといわれる難 聴は一度起こしてしまうと治りません。おたふく風邪も水ぼうそうも成人がかかると重症になりやすいといわれますが、とくに成人のおたふく風邪は3人に一人 くらいの割合で入院する羽目になります。まれに不妊の原因にもなります。都合よく小さいうちに軽く済ませられればいいのですが、みなそうなる保証はありま せん。
保育園や幼稚園ではおたふく風邪にかかると最低7日は休まなくてはならなくなります。これも両親が働いている家庭ではおおきな問題になります。

では、予防接種の副作用はどうかといいますと、水ぼうそうの場合はごくまれにワクチンの成分に対するショックがありますがそれ以外の副反応はほと んどありません。ショックの頻度も重症の水ぼうそうにかかる可能性に比べてずっと少ない頻度です。おたふく風邪ワクチンは比較的副反応の多いワクチンです が、髄膜炎を起こす確率は数千人から1万人に1人で自然感染による髄膜炎の頻度に比べれば100分の1位になります。後遺症もまずありません。ということ で、私はおたふく風邪や水ぼうそうも予防接種で済ませるのが得策だと考えます。

おたふく風邪の場合は1-2歳で1回目、4-6歳で2回目をうけるのがいいと考えています。水ぼうそうは重症化を押さえるゾビラックスという抗ウイルス剤がありますので、1-2歳で1回接種しておいて成人したら帯状疱疹の予防の意味で再度接種するのがよいと思います。

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