こんなとき…

こんなとき…

頭をうったら

 子どもはよく転びます。そして頭をぶつけます。どうしてこんな所でころぶの、というようなところでも転びます。転んだり転落したりして頭を打ったとき 真っ先に心配になるのは脳に障害が起きていないかということでしょう。実際、脳外科の救急にはこうした「頭を打った」元気な患者さんがたくさん来ます。脳 外科まで行ってしまうと、頭のX線やCT等の検査までやることになることが多いようです。脳外科としては来られた以上検査しないで異常なしとはいいにくい からです。検査の結果ほとんどは心配ありませんということになりますが、わざわざCTまで撮らなくても大丈夫といえるケースは多いのです。
頭を打ったときにどういうところに注意してみていたらいいのかチェックポイントをあげてみましょう。
1.頭を打ったときにすぐに泣いたか?一時的にでも意識を失った場合は脳になんらかの障害を起こした危険があります。
2.出血や頭の変形があるか?なかなか止まらない出血や変形がある場合はすぐに連れていった方がいい。
3.嘔吐があるか?頭を打った後嘔吐する場合、頭に出血して頭の中の圧が高くなっている可能性があります。しかし吐いたあとけろっとしているような場合はあまり心配要りません。
4.痙攀は?痙攀は緊急のサインです。
5.麻痺は?手足を動かさなくなっているかどうか。
6.意識は?とろとろしていてすぐに寝てしまう。呼びかけに応えないなど。大泣きした後に寝てしまった場合は1-2時間後に起こしてみて意識状態を確かめてみます。

<< こんなときTOPへ戻る : 03年05月05日更新

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