ロタウイルス
乳幼児で重症になりやすいロタウイルスによる胃腸炎を予防します。
ロタウイルスワクチンには1種類のウイルスに効くロタリックス(1価ワクチン)と5種類のウイルスに効くロタテック(5価ワクチン)があります。どちらも飲むワクチンです。
ロタウイルス胃腸炎の予防効果と副作用のリスクには両者大きな差はありません。
いずれのワクチンも接種後1〜2週間の間に副作用として腸重積の発症のリスクがわずかですがあります。
腸重積は月齢が高くなるほどおきやすいので初回接種は生後14週6日までとなっています。
どちらのワクチンも在庫しておりますので接種時にご相談ください。
B型肝炎
生直後から接種できます。1か月間隔で2回、約6か月後に1回の計3回接種です。生後2か月からヒブ、肺炎球菌との同時接種をお勧めします。
2016年4月1日以降に生まれた0歳児は定期接種として接種することができます。
2016年3月31日以前に生まれた定期接種の対象外の方も、血液だけでなく汗や唾液、性交渉などで感染の危険がありますので、任意接種となりますが接種をお勧めします。
ヒブ
DPT-IPV、肺炎球菌、B型肝炎ワクチンなどと同時接種できます。
初回接種時の月齢が
2ヶ月ー6ヶ月では4週間以上の間隔で3回、
7ヶ月—12ヶ月では4週間以上の間隔で2回、
追加接種は初回接種後7か月以上で1歳を過ぎたらなるべく早く。
1歳—5歳 1回。6歳以上は不要。
小児用肺炎球菌
ヒブワクチン、DPT-IPV、などとの同時接種も可能です。
初回接種時の月齢が
2ヶ月ー6ヶ月では4週間以上の間隔で3回、追加接種は生後12~15ヶ月で1回。
7ヶ月ー1歳未満では4週間以上の間隔で2回、追加接種は生後12-15ヶ月で1回。
1歳 60日以上の間隔で2回
2歳ー9歳 1回
ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ 四種混合
生後2か月-90か月 1期初回3回(3~8週間隔)
(2023年4月より生後2か月から接種可能となりました。)
追加1回(3回目から6ヶ月以上、標準的な間隔は1年から1年半)
麻しん・風しん(MR)
1期:1歳—2歳 1歳のお誕生日が来たらできるだけ早く受けてください。
2期:幼稚園年長組にあたる1年間
みずぼうそう
1歳以上で接種できます。1回接種では終生免疫が得られにくいこと、流行時には1回接種していても軽くかかることが多いことなどから、3−6か月後に2回目の接種をお勧めします。
水ぼうそう患者と接触してから72時間以内に緊急接種をすると発症を防げる可能性があります。
日本脳炎
1期2回・1期追加1回:6ヶ月—7歳6ヶ月(標準的な接種時期は3歳以降)
2期:9歳—13歳
平成7年4月2日から平成19年6月1日までに生まれた人は、日本脳炎予防接種が一時中断していたため接種機会を逃していた可能性があります。
誕生日がこの期間内にある方で日本脳炎予防接種の4回の接種が完了していない方は残りの回数を接種出来ますのでご相談下さい。
ジフテリア・破傷風(2期DT)
11歳—13歳
ポリオ
ポリオを予防する不活化ワクチンです。
DPT-IPV四種混合ワクチンに含まれていますので、四種混合ワクチンを接種したひとは不要です。
四種混合ワクチンを接種した人も、就学前に5回目の接種をお勧めします。
その他、不活化ポリオワクチンの接種対象になる方:
・生ポリオワクチンを一度も受けていない人:不活化ワクチンを4回接種 接種スケジュールはDPT三種混合と同じです。
・生ポリオワクチンを1回接種した人:不活化ワクチンを3回接種 スケジュールはご相談下さい。
・生ポリオワクチンを2回接種したひと:不活化ワクチンを接種する必要はありません。
・海外や当院などで日本国内未承認の不活化ポリオワクチンを接種した人:不活化ワクチンは全部で4回接種しますが、すでに接種した残りの回数を定期接種として接種します。スケジュールはご相談ください。
BCG
結核を予防する生ワクチンです。上腕の皮内にハンコのような「管針」で接種します。
標準的な接種期間は5ヶ月から8ヶ月に至るまでの間。12ヶ月になるまでが定期接種の期間です。
川崎市では2016年4月1日より保健所での集団接種からクリニックでの個別接種にかわりました。
ヒトパピローマウイルス
子宮頚がんの原因となるヒトパピローマウイルスに対する免疫をつけるワクチンです。性行為開始前に接種開始しておくことが望ましいですが、それ以降の年代でも有効です。
2013年6月にワクチン接種との関連は不明ながら、接種後に多彩な症状を訴える事例が多く報告されたために積極的な勧奨が差し控えられている状況がありましたが、2022年4月より積極的な勧奨が再開されました。
この間の議論については下記のQ&Aをご参照下さい。
子宮頸がんとHPVワクチンに関するQ&A
〜VPDを知って子どもを守ろうの会〜
2023年4月からは9価HPVワクチン(シルガード9)が定期予防接種として接種できるようになりました。
A型肝炎
■A型肝炎ウイルスは便から排出され、ウイルスに汚染された水や食べ物を口にすることで感染します。
発病すると発熱、倦怠感、黄疸などの症状があらわれます。
現在日本での発生は希ですが、時に小流行を起こします。
■海外への長期の旅行や滞在を予定されている方にはお勧めします。
■接種対象は1歳以上
接種間隔は2-4週間隔で2回、その後約半年後に3回目の号緒計3回
■当院ではワクチンを常時在庫はしていませんので、予約された時点でお取り寄せになります。
おたふくかぜ
1歳以上で接種できます。3−5年の間隔を開けて2回接種をお勧めします。2回目は3歳以降。MRワクチン2期との同時接種をお勧めします。
患者と接触後に緊急接種しても発症を防ぐことはできません。
破傷風トキソイド
けがをしたときや海外赴任などの時に接種が可能です。
髄膜炎菌性髄 膜炎
米国への留学では髄膜炎菌ワクチンの接種が求められることが多くなっています。
4価髄膜炎菌ワクチン「メンクアッドフィ®」(サノフィ社製)が接種できます。
Web予約では扱っていませんので、窓口での予約をお願いします。
接種料金は23000円+消費税
同時接種などで予約が複雑な場合、適当な予約項目が見つからない場合には直接受付にお電話下さい。また、予防接種の時間帯に来院がむつかしい場合には、他の時間帯や土曜日の接種が可能です。受付にご相談下さい。 受付窓口(044-860-1101)
接種当日は母子手帳と予診票をあらかじめご記入の上ご持参下さい。転入後などで予診票が手許にない場合には、クリニックでも予診票を用意していますのでご利用下さい。
祖父母などが保護者に代わって同伴される場合には委任状が必要になります。委任状は「川崎市のホームページ」からダウンロードすることができます。
予防接種について詳しくお知りになりたい方は下記のリンクを参照し てください。