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かたおか小児科クリニック

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こんなとき…こんなとき…

おたふく風邪・水ぼうそうは自然にかかった方がいい?

2003/05/05

予防注射での免疫は不自然な上に不完全で何年か経つと消えてしまう。接種に伴う副作用もある。一方、自然にかかってできた免疫は一生つづくからおたふく風邪や水ぼうそうなどの軽い病気は自然感染した方がいい、と考えている人たちがいます。

確かに予防接種の免疫の持続期間は自然感染にくらべると短いのは事実です。しかし、自然感染でできた免疫が一生つづくわけでもないのです。自然感
染した後にそのウイルスが体内に入ってこなければ、免疫はだんだん落ちていっていずれそのウイルスに感染するようになります。昔は感染症はどこにでも蔓延
していましたから、何度も自然に追加の免疫をうける機会がありました。ところが現代のように感染症が少なくなってくると自然の追加免疫をうける機会が減っ
て同じ感染症に2度かかることがおきてきます。ウイルスの病気は一度かかれば一生かからないというのは間違いなのです。

これらの病気は幼時期にかかるとたいてい軽く済みますが、水ぼうそうの場合ひどい発疹になると顔に跡形が残ったり、まれに肺炎や脳炎を合併したりします。

おたふく風邪の場合は、100人に一人くらいの割合で髄膜炎を起こします。たいていは後遺症もなく治るのですが、数千人に一人起きるといわれる難
聴は一度起こしてしまうと治りません。おたふく風邪も水ぼうそうも成人がかかると重症になりやすいといわれますが、とくに成人のおたふく風邪は3人に一人
くらいの割合で入院する羽目になります。まれに不妊の原因にもなります。都合よく小さいうちに軽く済ませられればいいのですが、みなそうなる保証はありま
せん。

保育園や幼稚園ではおたふく風邪にかかると最低7日は休まなくてはならなくなります。これも両親が働いている家庭ではおおきな問題になります。

では、予防接種の副作用はどうかといいますと、水ぼうそうの場合はごくまれにワクチンの成分に対するショックがありますがそれ以外の副反応はほと
んどありません。ショックの頻度も重症の水ぼうそうにかかる可能性に比べてずっと少ない頻度です。おたふく風邪ワクチンは比較的副反応の多いワクチンです
が、髄膜炎を起こす確率は数千人から1万人に1人で自然感染による髄膜炎の頻度に比べれば100分の1位になります。後遺症もまずありません。ということ
で、私はおたふく風邪や水ぼうそうも予防接種で済ませるのが得策だと考えます。

おたふく風邪の場合は1-2歳で1回目、4-6歳で2回目をうけるのがいいと考えています。水ぼうそうは重症化を押さえるゾビラックスという抗ウイルス剤がありますので、1-2歳で1回接種しておいて成人したら帯状疱疹の予防の意味で再度接種するのがよいと思います。


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