2003/05/05
指しゃぶりの相談をよく受けます。そろそろ乳歯も生えそろってきてあんまり指をしゃぶっていると歯並びが悪くなるなんて周囲から脅かされます。
確かに長くしつこい指しゃぶりは歯並びを悪くします。かといってこどもはおいそれと指しゃぶりをやめるわけがありません。お父さんがタバコやめるのとはわけが違います。歯並びを心配するような指しゃぶりはそこまでの歴史というものがあります。
ものをしゃぶるというのは赤ちゃんの本能です。このおかげで何もわからないうちからちゃんとお母さんのおっぱいや哺乳ビンの乳首をちゅうちゅう吸うことができるわけです。その本能が癖になって残っているわけですからなんといっても根が深いのです。
しゃぶる指が胼胝(たこ)になってしまたり、感染をおこして腫れて痛くなったりすることがあります。ひどいのでしばらく吸うことができないように
大きな手袋や包帯をしたりしますと、これはこどもにとって大変なストレスになります。夜眠れなかったり、いらいらしたり、時には癇癪をおこして手袋をかみ
ちぎってしまったりでまずうまくいきません。
じゃあどうするかというと、大きくなれば自然にやむからそれまではあまり気にしないで見ていましょう、ということになります。ずいぶん無力なア
ドバイスのようですが、大人になっても人前で指を吸ってる人はいないように、これはいつか卒業する癖なのです。大抵は4ー5歳で治まりますし、本人も気に
して昼間は吸わなくなります。夜寝るときのちゅーちゅーは大目に見てあげましょう。そしてこのくらいで治まれば歯並びに影響はあまりないようです。
そのかわり手はいつもきれいに洗うようにしましょう。
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