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かたおか小児科クリニック

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こんなとき…こんなとき…

うちの子包茎?

2008/10/16

こどもの包茎を手術すべきかどうか、小児外科 や泌尿器科でも議論が分かれている。

「短小、包茎、インポ」は「お前の母ちゃんでべそ」以上に男子にとって屈辱的な侮蔑語である。思春期ともなると「包茎!」の悩みはますます深くなる。ネットや漫画雑誌などには不安をあおってお客を勧誘する包茎専門の病院の記事があふれる。思春期になって悩む前に、子どものうちに何とかしてやれないか、子を思う親の心は海よりも深いのである。

赤ちゃんのおちんちんをみて、ひょっとして包茎?いうことで小児科の当院でも包茎の相談は結構多い。おちんちんのケアはどうしたらよいでしょうなんて聞かれることもある。そういうわけで、検診でも男の子は必ずおちんちんをチェックしている。

以前は4-5歳になって亀頭の先っぽのおしっこの出口(外尿道口)が全く見えな い包茎は小児外科に紹介していた。こういうのは「真性包茎」。将来自然に剥ける可能性は少ない。

ところが7−8年前、神奈川こども医療センターの泌尿器科の先生の講演でステロイド外用療法の話を聞いて考えが変わった。少量のステ ロイドの外用でピンホールのような包茎が2週間で包皮が反転するようになるのである。使用前後の写真であまりにすっきり剥けているので、これは試してみよ うということになった。その時の講演会は小児科医が対象だったのだが反響は大きかった。
実際に試してみると本当にきれいに剥ける。なんだ、これじゃあ手術なんて要らないじゃないか、という結論になった。そのころ、小児科医の多くはこの方法を 知らなかった。

それ以来、真性包茎にはまずステロ イド外用を試すことにしている。長く塗っても1ヶ月、それも包皮の一部だけだから副作用などの心配もない。当院での成績もほぼ全例剥けている。手術するよりずっといい。

2週間後のチェックでうまくいっていたら「剥けましておめでとう」とお祝いの言葉をかけるようにしている。


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