2013/04/15
月曜日に1週間分の感染症発生動向調査報告をファックスで送るのだが、久しぶりにインフルエンザがゼロとなった。
それまでは下火にはなっていても局地的な小流行はあり、毎週何人かは出ていた。
これでやっと長かったインフルエンザシーズンも終わりかと思ったら、今度は中国でのトリインフルエンザだ。
上海の実家に里帰りする予定だった親子は、飛行機をキャンセルして帰省はとりあえず延期とされたようだ。こちらではまだまだ対岸の火事なのだが、中国では身近な脅威となってきているようだ。
先週から持ち越しているヒトメタニューモウイルスの患者さんは皆さん解熱。
39℃台の熱が8日間出ていたお子さんも、ぴたっと解熱。元気な顔を見せてくれた。
このヒトメタニューモウイルス、まだまだいそうな気配だが診断キットが品切れとなった。明日には入荷するらしい。健康保険では検査代は請求できないのでキット代はクリニックの持ち出しとなる。
保育園では嘔吐下痢症が流行中。7人同じ症状で休んでいるという。一人のお子さんを調べたらロタウイルス陽性。ロタウイルスワクチンは未接種。症状は中等症で、経口補液で充分だが1週間はやすまないといけないだろう。
ロタウイルスワクチンを接種した子も下痢はする。でも、調べてみたら、ロタウイルスは陰性。
今流行中の感染性胃腸炎がみなロタウイルスではないと言うこと。
保育園のゼロ歳、1歳の新入園児ではロタウイルスワクチンを接種した子がかなりいるはずなので、ワクチンの効果が形で現れることになるだろう。
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