2013/11/15
このところ年長児で発熱、頭痛、喉の痛みという症状で来る患者さんがコンスタントに続いている。
時には、腹痛、嘔吐などの症状も加わる。
喉を見ると溶連菌感染症のような独特の赤さではなく、普通に赤いだけ。
でも喉が痛い。
というときは、やはり溶連菌感染症の可能性を考えて迅速検査をしてみる。
たいていは陰性で、これはウイルス性の咽頭炎の可能性が高いので抗菌薬は使わないで様子見ましょう、になる。
時々、陽性が出ることがある。それもくっきりとした陽性。
こういう時は、ペニシリン系の抗菌薬を出すのだが、本当に溶連菌が真犯人かどうか、ちょっと迷ってしまう。
溶連菌が真犯人なら翌日にはスッキリ解熱して、喉の痛みもなくなっているはず。
翌日になっても症状が変わらないときは、真犯人は別にいる。
そこで、翌日に再受診してもらうことになる。
そうすると、半分くらいは抗菌薬を1日使っても熱が下がらないと言ってこられる。
溶連菌は冤罪というわけで、検査結果の判断が一筋縄でいかないという一例である。
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