2014/03/28
「でべそ」の事を医学的には「臍ヘルニア」という。
「お前の母ちゃんでべそぉ」なんて、子どものころによく言ったが、お母ちゃんにでべそは案外少ない。
何故か。
それは、でべその大半は自然に治るからである。
相当大きなでべそでも1歳頃には自然に塞がってなおる。
なので、「お前の母ちゃん」がでべそである確率は相当低い。
でも、「でべそ」の赤ちゃんは結構いる。
放って置いても半年から1年くらいで自然に塞がりますよとは言っても、それまで出っぱなしと言うのもちょっと心配である。かといって、手術というのも出来れば避けたい。
長い間出っぱなしだと皮膚が伸びてしまっていて、塞がっても余った皮膚が残ってしまう。
ということで、かれこれ10年以上前から「臍ヘルニア綿球圧迫療法」というのをやっている。
ヘルニアを綿球で引っ込めて絆創膏を貼っておく。ヘルニアは出たり入ったりの動きがなければ閉鎖に向かう。結構大きな臍ヘルニアでも1-2か月で塞がって引っ込んでしまう。
ほとんどは上手くいく。中には手こずるケースもあるが。
10年前は異端視されたものだが、最近は認知されてきて多くの医療機関で、いろんな変法で行われている。
最近聞いた話では、圧迫する綿球の代わりにビー玉を使う所もあるらしい。ビー玉?!と思わず聞き返してしまったが、まあ、ビー玉でも出来るかも知れない。でも、サイズの融通はきかない。どうするんだろうか。
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