2009/07/07
ヒブワクチンの供給不足はかなり深刻な事態になっている。そうした状況を報道するというので先日日本テレビのニュース番組の取材に協力したが、こちらの方はなかなか放映日時が決まらないようだ。確かにこのところニュース特集としてもっとインパクトのある話題が多いのでいたしかたない。
6月末に確保できたワクチンと予約票をすりあわせてもらった。
ワクチンを確保できたがすでによそで接種した人のキャンセルや、予約待ちの間に月齢が大きくなって接種本数が減った人など、あまった埋蔵金ワクチンを整理して順番待ちの人にまわした。
これで4月14日に予約した人まで接種のお知らせを出せた。この時点で申し込んだ人は結局2ヶ月半待ちということになった。
現在待ちが120人。この最後尾の人がいつ接種できるようになるか。6月実績で計算すれば4ヶ月足らずということになるのだが、ワクチン配付の3件10件ルール(診療所は毎月3人分、病院は毎月10人分を配付。余剰分はは受付リスト順に再配分する)で申し込み医療機関が多くなって余剰分が少なくなってきている。このため最悪の場合本当に3人分しか回ってこない可能性も出てきている。そうなるといつになるかわからない。予測としては6ヶ月くらいと踏んでいるのだが。
ただし、これからもまだ待ち列は伸びてゆく。年明けからは追加接種の人が出てくる。これは別枠で確保されるそうだから、初回接種に回せる本数はさらに減ってしまう。
輸入本数が増えるのは来年6月以降とのことで、しかも増える数もそう多くはない。まだまだきつい状況が続くということ。
いっそ予約を中止すべきと言う意見もある。
今待っている人たちの予約をいったんチャラにして、月齢の小さい子どもを優先に受付をやり直すという方法や、今の待ち列がすべて解消するまで新規予約を止めるという方法など、いろんな人がいろんなところでいろんな事を言っている。
要するに需要に供給が絶対的に追いつかないので誰かが不利な扱いを受ける。その不利な扱いを誰にするかということである。
私はこのまま粛々と予約を受け付けて順番が来た子どもに粛々と接種していくのが「まだ」公平なのではないかと思う。「3件10件ルール」をなくしてすべて申し込み順としていただければ当院などは分配が多くなるはずなのでありがたいのではあるが。
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