2011/08/07
国内で2番目に承認された 子宮頸がん予防ワクチン「ガーダシル」が8月26日に発売になる。
国内で先行発売されたのはHPV2価ワクチンの「サーバリックス」。公費負担になって接種が増えるかと思ったら、製品供給がショートして7月20日まで新規の接種ができない状況になってしまった。
これで先行したアドバンテージはほとんど食いつぶしたのではないだろうか。
「ガーダシル」は日本では後発とは言え、世界的には先発品でアメリカではHPVワクチンのシェア98%を持っている。
それに、HPV4価のワクチンで子宮頸がんを起こす16,18型に加えて尖圭コンジローマを起こす6,11型にも有効。
ということで、日本国内でも有利な展開かと思ったら、弱点が表面化してきた。
子宮頸がんを起こす16,18型に対する抗体価がサーバリックスに比べてやや低い。抗体の持続も短いという結果が出てきた。
抗体価イコール感染防御力ではないのは当たり前のことだし、抗体価が低下したために接種したのに子宮頸がんにかかる人が増えているというわけではない。
とは言え、接種後の経過観察期間は最長で7年。
まだまだ、不確定な部分は残っていると言うことだ。
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