2011/09/13
この夏RSウイルス感染症が多い。RSウイルスは以前は冬場の病気と考えられていたのだが、迅速検査が普及して診断が簡単にできるようになると夏場も結構多いと言うことがわかってきた。
先週当院でも迅速検査陽性のRSウイルス感染症が3例あった。
うち一人は熱が長引き、喘鳴があって呼吸も苦しいため入院をお願いすることになった。
病院の病診連携室に電話を入れた。
乳児の喘息性気管支炎でRSウイルスが陽性であると伝えた。
連携室から小児科の病棟担当者に連絡が行く。
病棟担当者からの返事は「RSウイルス陽性の患者さんの入院は受けないことになっている。」とのこと。
病棟担当者が電話に出るわけでもなく連携室の担当者が伝えてきた。
これは困った。
RSウイルスの迅速検査は3歳以下の入院患者のみ保険適応になる。
当院での検査は保険適応にならず、持ち出しでやっている。
開業医でRSウイルス迅速検査をやるところはそう多くはない。病院でも外来ではあまりやらない。
RSウイルスが陽性だと門前払いされるのなら、入院を考慮するような喘息性気管支炎や肺炎は検査しないで紹介するのが正解と言うことになる。
入院ベッドをどうするかは、患者が来てから検査して決める。少なくとも今の保険診療のルールではそういうことになっているのではないか。
そんなことを言っていても仕方ないのですぐに電話を切って別の病院に電話。
RSウイルス陽性の件も伝えたが問題ないとのこと。
すぐに病院に向かってもらった。
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