2008/09/09
この秋から使えるようになる(ヒブ菌による)細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチンに関する講演会の案内が来ている。講師は日赤医療センターの薗部友良先生。昨年も医師会主催のヒブワクチンの講演会に講師として来ていただいた。
前回の講演会から1年近く経っているし、やっと発売される見通しが立った時期でもあるのでタイムリーな企画ではある。ご挨拶がてら聴きに行こうかなと思っているのだが、ちょっと気になる事がある。この講演会が川崎市医師会が共催と言うことになってはいるが「川崎市医師会学校医部会」の主催になるものであることだ。講演会のお知らせは医師会の回覧には載るが、往復ハガキによる出欠の案内は学校医部会員にしか科送付されないはずだ。
ヒブ菌による細菌性髄膜炎はほとんどが5歳以下でそれ以上の年齢ではヒブ菌に対する自然免疫を獲得していると考えられている。なので、ヒブワクチンの接種対象は5歳以下の乳幼児、特にゼロ歳児をターゲットにしている。学校医部会というのは医師会の中で小中学校の校医をしている内科、小児科、耳鼻科、眼科などの医師の集まりである。学校というからには対象は小学校1年生の6歳以上である。
もちろん、何科が専門であれ校医さんにヒブワクチンの大切さを知ってもらうことには大いに意味のあること。学校医部会が主催して悪いことは何もない。でも、何か変だよね。接種対象年齢と関係が深い保育園医部会とも小児科医会とも無関係に行われるというのは。
子どもをめぐる問題で子どもに関わる医師会の部門が何故かこんな風に風通しが悪い。ちょっと寂しい思いである。
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