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かたおか小児科クリニック

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でべそのお話

2008/09/11

 生まれて間もない赤ちゃんのおへそが飛び出している。でべそ。
「でべそ」の医学的な呼び名は「臍ヘルニア」。臍の下の筋肉が臍の緒が取れた後も閉まらずにすきまが残っていて腹圧がかかると飛び出してくる。放置しておいても1歳くらいまでには自然に治癒する。


heso1.jpgheso2.jpgのサムネール画像

臍ヘルニアは放置しておいても自然に治ることがほとんどで手術にまわるケースは少ない。

でも、かなりの間出っ張ったおへそとおつきあいしなくてはいけないのもつらい。

 

なんとか早く治らないものか。
ヘルニア門に綿球を詰め込んでヘルニアの出口を絆創膏で閉じてしまう「綿球圧迫法」という方法がある。2週間も圧迫しておけば自然にヘルニア門が小さくなって脱出が少なくなる。脱出が少なくなると自然に閉じやすくなってそのまま治ってしまう。絆創膏の上から防水フィルムを貼るので入浴もできる。
当院でこの方法をはじめてかれこれ7−8年になる。ほとんどはうまくいくが、中には強烈な腹圧の持ち主がいてどんな綿球もはじき出してしまう。絆創膏にかぶれやすい赤ちゃんもうまくいかない。そういう赤ちゃんは自然経過で治るのを待つ。


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