2008/09/12
ようやく「この秋」から出荷されるという話になっているヒブワクチン。出入りの問屋さんを通じて入荷時期をしつこく聞いてみた。メーカー経由の話としては「早くて12月」なのだという。なんと言うこと。
昨年の11月に認可されたが、認可と同時に発売はされなかった。「4月には発売」という話だったので待っていたら待ちぼうけ、今度は「この秋」である。そして「この秋」が「早くて12月」。いい加減にして欲しい。
なんでこういう事が起きるのかというと、ヨーロッパと日本でワクチンの検定基準が違うからということらしい。フランスでは何年も前から出回っている輸入予定のヒブワクチンが日本の検定基準には合わないのではねられるのである。海外ではワクチンに少々混濁があってもそれが仕様で害があるわけではないのでそのまま使われる。ところが日本の基準ではそれはダメと言うことになって検定が通らないらしい。別にそのことに医学的な根拠があるわけではなく、そう決まっているからということのようだ。沈殿が出るからといっても、そのことに合理的な理由あり、無害とわかっているのであればどうでもいいことなのに。サリンなんか無色透明で無味無臭だぞ。結局、検定をパスする充分量のワクチンを確保できないので発売を先延ばしにしているということである。こう言うのを「非関税障壁」という。
推計では年間600人のヒブによる髄膜炎や喉頭蓋炎などの重症感染が出るという。このリスクが一日遅れる毎に積み上げられる。何とかならないものか。
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