2008/09/29
先週末に入院をお願いしたケースに途中報告をいただいた。こちらは「感染性胃腸炎」ということでお願いしたのだが、翌日「急性虫垂炎」で手術になったという。手術は無事終わって、虫垂炎は破れる前だったとのこと。
診断がついて、虫垂炎もパンクする前に手術できたのだからまずはめでたし。
問題は、こちらの「感染性胃腸炎」という診断。下痢があったり、血液検査などで病原性大腸菌による腸炎ではないかと考えた。便の細菌検査をして、抗菌薬と整腸剤を出して帰しかけた。帰ろうとして歩く格好を見ておや?と思った。前屈みの格好が不自然。ちょっと、そこで飛んでごらん。案の定、着地時にお腹に響くという。これはただの腸炎じゃないかも。
帰っちゃダメ。すぐ紹介状書くから待ってて、と言って病院に電話。ベッドを確認して送り出した。
結果的にはここがポイントになった。危機一髪。
小児の虫垂炎は非典型的な症状や経過を取ることが多くて診断は結構難しい。これまでも、何度か痛い目に遭っている。こういうのは経験値の積み重ねなのだが、この年になってもなかなか経験値が積み上がらない。最後にしっかりとすくい上げてくれた病院の先生方に感謝。
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