2008/10/27
自宅の近くのドッラグストアの前を通りがかったら、入り口にマスクとうがい薬が山積みされていた。インフルエンザのパンデミックに備えて準備しましょうと言うことらしい。
あんまり大人げなく突っ込みを入れるのもどうかと思ったのだが、ついつい写真を撮ってしまった。
インフルエンザのパンデミックというのはヒトに感染する新型ウイルスが出現して、そのウイルスに対して地球上のほとんどのヒトが免疫を持たないため地球規模の大流行を起こすことをさす。
「今年はインフルエンザが大流行でパンデミックやなあ」とか、そういう使い方をはしない。
次の突っ込みは「イソジンうがい液」。イソジンのうがいでインフルエンザが予防できるか。
風邪の予防は「うがい、マスク、手洗い」とよく言われるけれど、イソジンのうがいが有効な証拠はない。緑茶でうがいをするとよいというので水道水でのうがいと比較した研究があって、その結果は水道水の方が風邪にかかりにくいという結果だったそうな。
イソジンはヨードを含有しているため、長期間うがいを続けて甲状腺機能低下症をきたした例もある。たかがうがい薬といっても無害ではないのである。
まあ、うがいに大きな期待はしないほうがよい。まして「パンデミック」にはねえ。
隣のマスクも、インフルエンザウイルスを予防しようというのなら一パック599円のマスクではいけません。SARSや新型インフルエンザに備えて使用するマスクはN-95という規格の目の細かい、それだけ息が苦しいマスクが必要。
それでも、咳をしている人はマスクをした方がいい。マスクでウイルスが飛び散る範囲を少なくすることができるから。
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