2008/11/30
高津区役所でフリースペースたまりば主催「不登校ひきこもりをとらえなおす」という連続シンポジウムがあった。今回が第3回ということでテーマが「医療・相談の現場から」。
この地で開業して12年になるが、2年ほど前までクリニックの近くにある「フリースペースたまりば 」の存在を知らなかった。北海道の中標津というところで産婦人科の有床診療所を買い取って小児科クリニックとフリースクールを運営している奇人小児科医がメーリングリストで教えてくれた。そこで、はじめてホームページを見たり、主催する西野博之氏の「居場所のちから」を読んでみた。
知らなかったのは私だけだったようで、聞いてみるとスタッフや患者さんのなかには「たまりば」と関わりのある人もいたのである。
素晴らしい活動のように思えたが、なかなか私の方からの接点はなかった。そのまま、時が過ぎていった。フリースペースたまりばのホームページはブックマークしてあったので時々はのぞいていた。
そこで今回の連続シンポジウムの企画を知ったのだが、シンポジストの中に「石川憲彦」という名前を見つけた。石川氏は大学病院での研修医時代の指導医(オーベン)世代だった。石川氏の下にいたのは夏休みの代理オーベンだったときだけだったが、障害児を連れてのキャンプなどに誘っていただいて楽しい経験もした。その後、いろいろあって石川氏は小児科を離れて精神科にトラバーユ、今は児童精神科医としてご活躍である。
石川氏と会うのはたぶん25年ぶりだった。相変わらず長髪だったが髪はすっかり薄くなっていた。まあ、私も同じようなものだったが。
講演の内容は後日出版されるとのことであえて書かないが、石川節は昔と変わっていなかった。
80人の定員とされた会場は満席で「不登校・ひきこもり」の問題がいかに親御さんたちを悩ませているのかがよくわかった。
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