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かたおか小児科クリニック

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予約制と言うこと

2008/12/05

 開院3年目から電話予約システムを導入して以来原則として予約制である。それから10年も経てばシステムもこなれてたいていの問題には答えが出ているわけだが、それでもまだ困ったなと言うことは起きてくる。

 例えばインフルエンザの予約枠。開院の頃は接種希望者も多くなく、わざわざ予約制にする必要もなかった。窓口でインフルエンザワクチン接種希望と言えばワクチンの在庫さえあればそのまま接種して帰れた。

だが、このやり方ではちょっと希望者が増えるだけで窓口も診察室も大渋滞に陥る。勝手にばらばらに来られたのでは事前の準備ができない。多人数のワクチン接種は流れ作業にしていかないととてもじゃないが一定以上の数はこなせない。しかも、ふだんの診療時間に食い込んでくるわけで、通常業務に支障を来たしてしまう。

ワクチンが不足する年が何年もあって、確保したワクチン数の範囲内でしか接種できなかったことがある。こうなると予約システムを採用せざるをえない。自由来院制でワクチンがなくなったらそれでお終いという所もあったようだが短い期間に希望者が殺到することになって大変だったろうと思う。

ここ数年のようにワクチンの数は充分に確保できていると言う場合はどうか。結局は接種する時間枠の確保と言うことになる。通常の診療にしわ寄せがいかないようにするには特別な枠を用意するしかない。この枠が予約で一杯になったらそこで終了、ゴメンなさいと言うことになる。

こうしてシステムを作って何年もやってきているが知らない人は知らない。予約なしでインフルエンザワクチンを接種したいと飛び込んでくるひとがたまにいる。その時、診察時間には空きがある、ワクチンにも余裕があるとして、さて、どうするか。予約を申し込んできた人には予約は一杯になったので終了ですとお断りしているのに、知らないで飛び込んできた人にはちょうど時間もあるし接種しましょう、と言うのでは示しがつかない。予約システムというルールが成り立たなくなる。

予約なしの診療時間内接種は1000円増しというようなルールは作れば話は別であるが。

決まり事に縛られて不自由になるくらいのほうが、決まり事としての意義があるのである。


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