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夜泣き

2009/01/16

 子育ての悩みの中で「夜泣き」は永遠の大きな問題。普通は1歳くらいで自然に治まってしまうので、相当ひどい夜泣きでもいつしか懐かしい思い出に変わっている。でも、それはすでに通り越してしまったものの感覚であって渦中にいる親にとっては地獄のような思いの事も多い。

 健診などで「夜泣き」の相談をされることはよくある。まだ昼間起きて夜眠るという睡眠パターンが確立していない乳児では夜に起きておっぱいを求めたり、泣きやまないことは普通のことである。赤ちゃんの中には夜のおっぱいを飲んだらそのまま朝までぐっすりという子もいるだろうが、そんな赤ん坊は例外中の例外。赤ちゃんは、程度の差こそあれ、夜も泣く。

「夜泣き」がひどくて母親が疲れているようなら甘麦大棗湯や抑肝散などの漢方薬を試すことがある。最初から薬と言うわけではない。昼間の過ごし方や、おっぱいのあげるタイミングなどいろいろやってみてダメなら一度は薬も試してみた方がいいと思う。

この薬でぴたっと夜泣きが止んだという人が半分くらいはいる。効くと本当に感謝されるのだが、問題はこういう薬でもビクともしない強者赤ちゃんがいることである。

1歳近くになっているならおっぱいをやめるという方法もある。まあこれはかなりのハードランディングではある。10ヶ月以下ならミルクを哺乳瓶で飲んでくれないと無理。

ミルクにできるようなら、父親でもミルクを飲ませられるので母親の負担は減る。

いろいろ止まらない「夜泣き」を見てきているが、一番辛そうなのは母親が自分一人で負わなくてはならない時である。母乳は母親しかあげることはできないが、それ以外のことは父親にもできる。

「いつまで泣かせているんだ。オレは朝から仕事なんだぞ。」などというのが父親として最悪の対応。父親は朝から仕事かも知れないが、母親は赤ちゃんと付きっきりの24時間である。絶対に父親の方が分が悪い。最近の父親は私たちの頃と違って子育てに積極的で、ウンチのおむつ替えなんかもすいすいやっている人は多い。でも、中にはこういう態度を取る人もいる。

母親にとっては夜泣きで眠れないことも辛いだろうが、それ以上に夜泣きを自分一人で背負わされて責められるほうがもっと辛い。

なかなか止まない「夜泣き」に対する最大の鍵は父親の対応ではないかと思う。

 

 


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