2009/01/22
インフルエンザが急増しているのは既報の通り。午前も午後も延長戦となっていい加減疲れ気味。
混雑する理由の一つはもちろんインフルエンザにかかる人が増えているからなのだが、治った人が治癒証明をもらうために再診することも混雑に拍車をかけている。
熱が下がって2日経ったら受診しないで各自の判断で登校してよいというルールが確立すれば随分楽になるのだがなあと思う。
いまの学校や幼稚園・保育園ではインフルエンザで休んだら治癒証明を持って行かないと登園・登校できない。これはまだウイルスを排泄している患者が登園して感染を拡げないためということになっているが、感染しないという根拠があって証明書を出しているわけではない。
解熱して2日経ったら登校可というルールが学校保健法で定められているのでそのようにしているだけで、このルールにエビデンスがあるわけではない。インフルエンザは2峰性の発熱と言って、いったん下がった熱が一日おいて再発熱する事があるので2日平熱だったらもう大丈夫だろうという事らしい。
実際には解熱2日後でも多くの患者さんはまだウイルスを排泄している。タミフルを服用してもウイルスがいなくなるわけではない。診察したってウイルスがいるかどうかなんてわからない。
そんなわけで「治癒証明」なんて言ったところで、もう移りませんよというお墨付きなどでは決してない。ウイルスがいなくなったかどうかを調べて治癒を判定するのは現実的でないので、まあこの辺にしておこうかという線が「解熱後2日」ということなのである。
治癒証明は各自の自己申告と言うことにしたらどうだろう。どうせ医者が診ても確実に「治癒」したかどうかなどわからないのだから。治癒証明が出ても咳が残っているようならきちんとマスクして登校するということは実行してほしい。
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