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かたおか小児科クリニック

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インフルエンザワクチンについての誤解

2009/01/28

 インフルエンザの流行はピークを迎えている。

ワクチンを1回接種したのだが2回目を接種しそびれているうちにかかってしまったという方もいるようだ。1回目を接種した医療機関では、かかってしまったのなら2回目は意味がないので接種しないと言われたという患者さんが複数名いた。

 インフルエンザワクチンの効果は限定的である。接種してもかかることは多い。発熱を指標とした有効率は小児年齢では20−30%と言われている。

なので、1回も接種しないという立場は理解できるが、一度かかってしまったから今季の2回目は接種しないというのはおかしい。

インフルエンザワクチンはA香港、Aソ連、Bの3種混合ワクチンである。今、この近辺で流行中なのは主にA香港型。A香港型にかかってしまっても、これからまたAソ連やB型が流行してくる可能性は充分にある。これからのことを考えたら2回目の接種は必要である。タミフル耐性のAソ連型やタミフルが効きにくいB型の事を考えればワクチンの意味はまだまだ大きい。

小児で2回接種が必要と考えられているのは、抗体の上昇が1回の接種では不十分だからである。すでに何シーズンもワクチンを受けたり、ウイルスに暴露している年長児では1回接種でも充分かも知れない。しかし、幼児では2回接種は必要で、ワクチンの能書にも2回接種と明記されている。

このあたりは誤解の無いようにしたい。


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