2009/02/10
校医をしている学校の養護の先生がやってきて「校医在職10年表彰」の表彰状を届けてくれた。何でも過日開かれた学校保健大会での永年勤続表彰に私も入っていたと言うことらしい。
別に表彰していただかなくてもよいのだが、 そうか、もう10年になるんだという感慨は味わせていただいた。
学校医を引き受けて欲しいというので引き受けたものの、担当校は同じ区内とは言いながらとても不便なところにあった。車なら10分あまりで行けるが電車とバスを乗りついで行くとなると片道40分はかかる。昼休みにちょっと顔を出すというようなこともできない。
生徒たちの生活圏はクリニックの診療圏ではないので生徒たちと日頃顔を合わせる機会もほとんどない。そこで、数年前、どうせ校医をやるのなら診療圏に近い小学校に変わりたいという申し出を医師会にしてみた。
学校医の国替えというのは原則無いのだそうだ。
一度決まったらそこでずっと継続する。だから永年勤続表彰があるのだろう。クリニックの代が変われば校医も世襲する仕組みである。
なので、校医をする学校を変わりたいというのであればいったん現在の校医を辞任して、次に別の学校の校医が回ってくるまで待つということになる。
別に校医を続けるのが嫌なわけではなかったが、とりあえず辞任届を出してみた。とたんに医師会から問い合わせ。何か不都合でもあるのかという。こちらの真意を伝えると、ならば新規に学校医の要請が来るまでは今のままでいてほしいということになった。
もちろん、それっきり学校医要請の連絡はない。空手形に辞表を引っ込めたということである。
医師会の方では学校医をシャッフルするような気は全くないようだ。
10年も校医をしているとその学校に愛着も湧いてくる。駅伝の時などは選手の選考にも口を出したくなる。応援には行けないのだが。
今となっては、こちらから辞任してという気持ちはなくなった。しかし、校医を適当な間隔で移動させることは考えるべきだろう。眼科校医や耳鼻科校医でそれができるかどうかはわからないが、内科校医はできるだろう。
コメントを残す