2009/03/07
ここ2週間、インフルエンザの患者数は半減、半減のペースで減っていた。ところが今週になって様子が変わった。近隣の二三の小学校でB型が流行り始めた。これらの学校では2月のはじめにA型が流行して一息ついたばかり。
今年流行ったAソ連型はタミフル耐性だった。これまで流行した株でタミフル耐性だったのは初めてのことである。このため抗インフルエンザ薬はタミフルからリレンザに大幅にシフト。
この頃はリレンザでもよかった。当院ではリレンザを強くお勧めすることはなかったが、希望される方には処方した。もともと今年のAソ連型は軽症が多いのか、リレンザを使っても使わなくても余り有熱期間は変わらなかったという印象である。
ここに来て流行りだしたB型。B型にはタミフルが「効く」ということになっているが、実際に使ってみると余り熱の期間も高さも変わらない。なので、昨シーズンまではB型には原則としてタミフルは処方せずの方針をとってきた。
B型とリレンザはどうか。もちろん能書的には「効く」のではあるが、実際に使ってみて劇的に効いた印象はない。ここの所B型にはタミフルもリレンザも使わないで様子を見ることが多いのだが、使っても使わなくてもたいして違いはない。
もともとB型は高熱になりにくいし、だらだらと熱が続くのが特徴。効果の判定も難しい。
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