2009/03/17
インフルエンザも少なくなってきて、午後の部は時間通りに終わるようになってきている。最後の患者さんも帰ってさあおしまいと言うところに電話。
保育園に迎えに行ったら熱が出ている。これから行くので診てほしい・・・とまあ、これはよくあるケース。
結構遠い保育園だったりすると20分は待つ。子どもの顔を見る前にとにかく電話を入れて病院をキープという作戦の人も多い。10分で行きますから、と。一般的な話として、10分と言って10分で来る人は稀。
保育園で熱が出たらその足で病院へというのは、保育士さんの間でも半ば常識のようになっているようだ。インフルエンザかも知れないからすぐ行って調べてもらってきて、と。
でも、保育園児にかぎらず、熱が出た子どもは速攻で医者にみせなければならないということはない。インフルエンザにしても発熱直後では検査してもわからないこともあるし、半日様子を見ていれば引っ込んでしまう熱もある。
とりあえずは連れて帰って、高熱でふうふう言っていたりぐったりしているのでもなければ翌朝まで様子を見るというのを原則にするのがよいと思う。
いや、早めに連れて行って翌日までに直してもらいたいから、という声があがるのは知っている。だけど、残念ながら、早く医者に見せたら早く治るというのは幻想である。医者が言うのだから間違いない。
他所ではどう言うか知らないが、うちでは早く来ても早く治ることはない。少なくとも、当院の早めの手当によって翌日保育園に行けるようになってよかったというようなことは起きない。
つまり、夕方に熱が出たら、翌日まで熱が続くことは織り込み済みの行動を取らないといけないと言うことだ。
運がよければ、朝になったら熱が下がって元気にしている。そうしたら知らん顔して保育園に預ける(ホントはいけないことですよ)。微熱でもあったら、潔くお休みして病院に連れて行くかもう少し家で様子を見るか。
とにかく診療が終わっている診療所に駆け込むメリットはありません。
さらに言うなら、診療時間に間に合わないので救急へ行くというのも考え直した方がいい。元気なさっき出たばかりの熱というのは「救急」ではないのです。
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