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かたおか小児科クリニック

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飛沫感染と空気感染

2009/04/09

 漫才コンビハリセンボンの箕輪はるかさんが結核で入院というニュースが報じられてから、にわかに結核を心配する人が増えた。

そう言えば随分前から咳が出ている。もしかして結核?

 小児の結核は咳や血痰など世間でイメージされるような病像で見つかる事はまれである。

小児の結核、特に乳幼児の結核はほとんどが家族内感染。家族の中に結核患者が見つかり家族検診をして結核だったことがわかるというケースがほとんど。

同居家族の中に長引く咳、微熱などの症状のある人がいればまずそちらを検査するのが常道である。

結核は「空気感染」する。インフルエンザは「飛沫感染」といわれている。「空気感染」と「飛沫感染」の違いって何?という疑問が湧く。

「麻疹が流行する国で新型インフルエンザは防げるのか」(岩田健太郎)のなかで、「空気感染」と「飛沫感染」の違いがスッキリ説明されていたので引用する。

 

飛沫感染と空気感染の違いは、飛んでくる飛沫の大きさです。飛沫が大きいと飛沫感染です。飛沫が非常に小さい、直径5マイクロメートル以下の場合は飛沫核と呼ばれ、これが空気感染の原因になります。

では、どうしてこのように大きさで区別するかというと、感染する距離が違うからです。比較的大きい飛沫は遠くへ飛んで行きませんが、飛沫核は小さいので遠くへ遠くへ飛んでいくのです。

たとえば、結核、はしか、水ぼうそうは空気に乗って遠くまで飛んでいく空気感染です。

 

だから、結核では予防のためのマスクはN95という高規格のマスクをつける。インフルエンザでもN95マスクをさかんに宣伝しているがこちらには不要ということらしい。 

 

 

 


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