フェーズ５

Dr.かたおかの診療日誌

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2009/04/30

新型インフルエンザの警戒レベルが４から５に引き上げられた。レベル４はほんの一瞬だった。夜には日本人で初めての感染した疑いのある人が出た。ロサンジェルス経由便だったそうだ。

自分が発熱していなくても疑い患者と同じ飛行機に乗り合わせた場合、前後２列に座っていたら感染の疑いが晴れるまで足止めをくうことになっている。左右はどうなんだろう。

現在PCR検査待ちと言うことらしいが、テレビでニュース速報が流れて知った。迅速検査でA型が陽性だったということだろう。従来型のAソ連型かも知れない。この段階でニュース速報はいかがなものだろうか。なにか浮き足だっているような気がする。

クリニックの方は、連休前ということだろうが、発熱と下痢嘔吐が多くて４月最後の日が最高の混み具合になった。朝日の朝刊に、メキシコのクリニックも大変忙しくなっていて、あるクリニックではふだんの倍にあたる３０人が受診した、という記事が出ていた。普段の倍で３０人か。思わず腕組みをしてしまった。

マスクをしてくる患者さんはこのところ多いのだが、今日は一段と多いような気がする。私は防衛のためのマスクをしていないが、いざというときのためにN95マスクの在庫を確認する。

一箱どんなもんか試しに取ったものがある。スタッフ全員が毎日取り替えて使うとあっという間になくなってしまいそうなので追加で注文する。案の定、報道されているとおりで、マスクは品切れ倉庫は空っぽの状態だそうだ。

あんな苦しいマスクをつけて診療する事態が来ないことを祈っている。

インフルエンザは空気感染ではないのでN95でなくて普通のマスクでも効果ありということではあるのだが。