2009/05/13
連休明けの今週から幼稚園、中学校の春の定期検診がはじまる。
今日は中学校の第一回。1年生320人が対象。
一年生が320人ということで、3学年合わせると900人をこえる。この人数を視診、聴診、触診するのである。3回に分けるといっても1回で3時間近くかかる。時間がかかっても終わればいいじゃないかというとそうでもない。人間には集中力の限界というのがあるのだ。
多くの自治体では内科校医の配置は600人をこえると2人になっている。養護教員も同じで川崎市の場合もこの中学校では養護教諭は2名配属されている。でも内科校医は1名。
以前医師会の学校医部会に校医の定員について問い合わせたことがあったが、人数が多くなっても定員を増やす予定はないのだという。とりあえず決まりだから検診はするが内容は問わないということである。
この話を詰めていくと、学校での集団検診じたいどれほどの意味があるのかという疑問に落ち着く。
今は学校で全員検診でもしないと医療から取り残される子どもがたくさんいるという時代ではないのである。学校単位でトラコーマの対策をせねばならないという事もない。
学校検診はすでにその使命を終えていると考える校医であります。
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