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休校措置

2009/05/21

 市内で感染者のでた学校は、系列校も含めてみな1週間休校することになったようだ。公立校など他の学校の多くは感染が限定的と言うことで休校措置はとらなかった。

 まわりの不安が大きいからということでの休校措置だが、感染した生徒や同行者は帰国してから一度も登校しておらず、冷静に考えてみたら休校の意味はない。不安をあたえたお詫びとか、世間を騒がせて申し訳ないというきわめて情緒的な措置と言えるだろう。

生徒たちをこの時期にニューヨークの「模擬国連」に出したことが非難されているようだが、この時点で流行地への渡航は制限されてはいなかった。「模擬国連」への出席と「インフルエンザのリスク」を天秤にかけて判断して、GOのサインを出した事は別に非難されることではないように思う。

感染持ち込みのリスクは織り込み済みで、一行は発症しなくても7日間学校は休む予定だったという。

「蔓延地域」でもないところで開かれる国際学会でもインフルエンザを理由に欠席する日本人が多いという話を聞く。これもどうだかなあ。

確かに今はまだ空港検疫をやっていて運悪く発熱した人と席が近かったら1週間の留め置き処分となってしまう。ぎりぎりのスケジュールで行動しなくてはならない人にはリスクが大きい。でもこれは個人の負うリスクである。

「学会での活動」と「インフルエンザ」とを天秤にかけてインフルエンザのリスクが勝つというのは、その程度の意味の学会と言うことということだろう。


“休校措置” への2件のフィードバック

  1. 某病理医 より:

    元川崎市民のフロンターレサポとして,いつも拝見しております.
    今回の洗足学園の臨時休校ですが,学校側に何本も電話があったと聞きました.溝の口近辺でお宅の制服を着た学生が歩いているが,感染は大丈夫なのかというような内容だったそうです.(人づての情報ですみません.)
    模擬国連の参加や,帰国後の自宅謹慎など学校の対応に全く落ち度は無いと思いますが,周囲からの疑念や圧力に屈したというか,生徒を守るための措置だと思います.正直言って,身勝手でわがままな意見に屈するのは悲しく,残念で悔しいことであったと思います.
    何よりも生徒たちが早く日常生活に戻って,友人と楽しい日々を過ごせるようになってほしいと思いますし,この残念な経験を通して他社への思いやりの気持ちにあふれた人間になってほしいと願っています.

  2. かたおか より:

    今朝の新聞にも洗足学園の校長先生の謝罪会見について、校長先生に同情的な記事が載っていました。
    やるべき事はきちんとおさえてNYに送り出したのですから、本来「謝罪」など必要ありません。とても辛い選択だったのだろうと、校長の心中を察します。
    ほとんどリスクもないのに休校にしたり、修学旅行を取りやめたり。
    「後で何か言われたら困るので。」というのが判断の原則になるのは困ったものです。

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