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かたおか小児科クリニック
2009/07/21
地区医師会の定例会にでる。新型インフルエンザの集団発生のため、区内の複数の学校で学級閉鎖となっている話題が中心となる。区内での流行については今日の午後ファックスで連絡が入っただけ。さて、医療機関はどう動いたらよいのかということで話がいろいろとでた。
多くの方からの不満は、集団発生しているにもかかわらず医療機関に対して情報が公開されないこと。どこそこで集団発生があったという情報が伏せられているのである。なので、医療機関が知る情報というのは、患者さんからの口コミ情報。どこそこの学校が学級閉鎖らしい。へえ、そうなんだ。
市内の学校でニューヨークがえりの新型インフルエンザ患者が出たときのマスコミを含めた社会的な異常反応で懲りたように個人のプライバシーを守らねばならないのはわかる。しかし、対応にあたる第一線の部署に情報が来ないのでは、対処のしようがない。インフルエンザの診断で一番大切な情報というのは、検査キットの陽性・陰性などではなく、集団の中での流行状況なのである。
ともあれ、近辺に流行が拡大していることは間違いない。いま大切なのは、新型だと言って慌てるのではなくて、普通のインフルエンザの対応をすることである。
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