インフルエンザワクチンの予約

Dr.かたおかの診療日誌

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2009/08/04

インフルエンザワクチンについてのお問い合わせが結構くる。

８月に入って、例年ならすでにインフルエンザワクチンの予約発注も済み、接種スケジュールをどうしようかという話が出ている頃である。

ところが、今年は全く違う。まず、卸さんがインフルエンザワクチンの予約注文を取りに来ない。というか、まだ予約を受け付けていないようだ。

新型インフルエンザワクチンの生産を従来の季節性インフルエンザのワクチンと並行して作る生産ラインがない。そこで、まず季節性インフルエンザのワクチンを作り終えてから、新型にかかるということらしい。しかし、例年通りの量を生産していると新型が間に合わないので、今年の季節性インフルエンザのワクチンは昨年の７０％程度という情報が流れている。

今年は新型インフルエンザの流行でインフルエンザワクチンへの関心が高くなっている。おそらく昨年より接種希望者は増えそう。そこへもってきてワクチン供給量が減るというのだから、これはかなりの騒動にになりそうだ。

確保できるワクチンの量がわからないので接種スケジュールも立てられない。

ワクチン接種の助っ人をたのんだものかも決めあぐねている。

新型インフルエンザワクチンに至っては、今もって接種対象者をどうするのかなどの基本的なことも決まっていない。

そもそもクリニックで予約を受け付けて接種する体勢をとるのだろうか。どうするのだろう。

舛添厚労大臣はワクチンを輸入する事も考慮中と発言しているが、選挙の結果で現政権が存続する可能性はきわめて低い。それに、日本がワクチンを輸入するなんてとんでもないとWHOから言われてしまったし、輸入という選択肢はあまりない。

日本はワクチン後進国ですから開発途上国並みに輸入を認めて欲しい、なんてみっともなくて言えないだろう。