2009/08/06
横浜で神奈川県小児科医会の学術講演会があった。「小児の眼感染症」と題して眼科開業の秦野寛先生が講師。7時開始に間に合うかと心配したが6時15分にクリニックを出て7時ちょうどには会場に着いていた。なかなか素早い。
眼の感染症といえば、結膜炎、角膜炎、眼瞼炎など。
基本的には抗菌薬の点眼を使っておきましょうというお話である。アデノウイルスの角結膜炎などはどうしてウイルス感染なのに抗菌薬の点眼なのだ、とかねがね思っていたのだけれど、角膜などは表皮がウイルス感染でやられるとあとは感染防御機構がないのだ。一度細菌の侵入を許すと皮膚や粘膜などと違って身体の方が戦ってくれるわけではない。
なるほど、そう言われれば、そうです。ただし、結膜炎だけなら、結膜は血管も豊富だしちゃんと細菌と戦ってくれそう。
これを機に、当院の抗菌点眼薬の使用戦略をちょっと見直してみようと思う。
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