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かたおか小児科クリニック

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夏休みとしては異例の混み方

2009/08/25

 小児科クリニックでは8月は一年で一番暇な時期である。冬の風邪が流行る大忙しの時期にはいつもバタバタして大変なので、ちょっとは平均して来てくれればいいのにと思うのが常。ところが今年はいつもと全く違う。

 新型インフルエンザの流行がはじまったと言うことがもちろん一番の要因。

実際にインフルエンザと診断される人の何倍かのインフルエンザかも知れないと心配してくる人がいる。迅速診断キットの感度は60%くらいと言うから、キットだけで診断すれば10人患者が来れば4人は見逃すという事になる。

まさかこの程度の症状で、と思うようなケースで陽性のこともある。

体温が36.9℃で鼻水が少し、頭痛があって身体がだるいという中学生。部活の合宿でインフルエンザ患者出たということ、平熱が36.5℃だという申告で検査をしてみたら陽性。普段だったら絶対検査などしないケースである。

こういうケースが見つかるのが「流行期」という事なのである。患者数が増えるとともに軽症から重症までの幅が広がる。

もうひとつ忙しい原因が予防接種の急増。予約枠をはみ出して一般診療の時間帯もワクチンが目立つ。

これまではヒブワクチンの接種で予約枠のかなりの部分を使っていたのだが、ワクチンの割当量が減って接種したくてもできなくなってきている。それに代わって増えているのが日本脳炎ワクチン。

新しいワクチンが使えるようになったという話が広まって、接種を控えていた5歳6歳の子どもの接種希望者が目立つ。

「積極的勧奨を控え」た3年間の間にたまった接種希望者が大勢いる。7歳6ヶ月までの定期接種の期限をまえにどっときているという状況である。

今のところワクチンは足りているのだが、みなが一気に押し寄せたらどうなるかわからない。

思いがけない忙しさのため、診察の合間に原稿書きの内職をするなんてとてもできない。夏はこの時間を当てにしていたのに困ったものだ。と、原稿が書けない言い訳にする。


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