2009/09/29
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会薬事分科会は9月29日、子宮頸がん予防ワクチンのサーバリックス(グラクソ・スミスクライン)など審議を行った全6品目の承認を了承した。これを受け、厚労省は1か月程度で正式承認する。
というニュースが流れた。
その続きに、
このほか審議品目で承認了承となったのは乳幼児向け肺炎球菌ワクチンのプレベナー(ワイス)、新しい作用メカニズムの2型糖尿病治療薬(DPP-4阻害薬)ジャヌビア(万有製薬)/グラクティブ(小野薬品工業)、抗がん剤投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)治療薬イメンド(小野薬品)、がん化学療法に伴う高尿酸血症治療薬ラスリテック(サノフィ・アベンティス)など。
ということで、小児用肺炎球菌ワクチンのプレベナー(ワイス)もいっしょに承認されたようだ。
まあ世間的には子宮頚癌ワクチンのインパクトの方が大きいのかもしれないが、我々小児科医にとっては小児用肺炎球菌ワクチンはヒブワクチンとともに待ち望んでいたものだけに、これでやっと揃ったという気持ちである。
ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンで小児の細菌性髄膜炎の90%近くを減らせる可能性がある。
次は、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンを定期接種に持っていくこと。
道のりはまだまだである。
いつもお世話になっております。
●肺炎球菌ワクチンの予防接種が国内で1度だけしか認められていない
●効果の持続期間は5年程度
と新聞に記載されていました(日経9月25日)
となると、何歳くらいに予防接種すると効果的なのでしょうか?
新聞記事で取り上げられた「肺炎球菌ワクチン」は以前から使われている成人用ワクチンの「ニューモバックス」というものです。
このワクチンは構造上小児では抗体ができにくく、小児の肺炎球菌による重症感染症を予防できません。
今回承認された小児用肺炎球菌ワクチン「プレベナー」はヒブワクチンなどと同じ結合体ワクチンで、小児にもしっかりとした免疫がつきます。
接種スケジュールはヒブワクチンとほぼ同じになると思われます。
2歳ですと1回でよいのではないかと思います。
小児用肺炎球菌ワクチンについては以下のリンクをご参照下さい。
http://www.know-vpd.jp/vc/vc_nw_haienkyukin.htm