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かたおか小児科クリニック

今日医師会から新型インフルエンザワクチン接種 の受託医療機関に手挙げするかどうかのアンケート調査が封書で届いた。回答期限は１０月１４日とのこと。そんなにのんびりでいいのだろうか。厚労省では１０月１９日から接種開始なんて言ってるけど・・・

 今までよくわからなかったことがいくつか判明。

接種受託医療機関は自院通院者だけに接種するという選択もできるようだ。さらに接種対象者の区分も選択できる。ただし接種受託医療機関として公表されるので、かかりつけ以外の方からの問い合わせもたくさん来るだろう。大混乱になるのではないか。

「うちは、一見さんはお断りどす」と言い切れるかどうか。

自院通院者だけに接種するとしても「基礎疾患を有するもの」の人数をどの程度に把握するかが読めない。小児科では気管支喘息を等の呼吸器疾患が多いが、これも症状の重さはいろいろ。以前、「喘息の気がある」なんて言われたこどもまで入れたらどれくらいいるかわからない。どの辺で線を引くのかは難しい。

各接種者区分の接種予定数を申告するようになっている。逆に言えば接種できる数を申告できると言うことになる。しかし、季節性インフルエンザワクチンと同じで希望者数が予定数を上回るのであっという間に予約は埋まってしまうだろう。

今も季節性インフルエンザワクチンの問い合わせが絶えないのにこれではどうなるのか。

自院通院者に限るとしても接種希望に応じきれるだけの接種枠は到底作れない。

現実に、１１月はすでに季節性インフルエンザワクチンの接種で水曜、土曜の休診時間も接種時間に回している現状で、ここに積み増しできるのはごくわずかである。

残るは日曜、休日返上で接種するかということになる。

休日出勤となれば人件費もそれだけ多くかかる。

新型インフルエンザワクチンは「任意接種」といいながら国が接種料金を１回目３６００円、２回目２５５０円　計６１５０円（消費税込み）と決めてしまっている。「任意」が聞いてあきれる。

これは当院の季節性インフルエンザの接種料より安い。

いまだにワクチンの納入価格は公表されないが、噂では季節性インフルエンザワクチンの１．５倍程度らしいので、余分な人件費と合わせると接種するだけ赤字になる医療機関も出てくるのではないか。

というような、現状だが、当院の通院患者さんが優先接種者の証明書を持って行って他所の医療機関で接種するというのも心地よい状況ではない。

できるだけ、当院で受けられるような体制は取りたいと思う。

そんな状況のなか、フジテレビの「特ダネ」から新型インフルエンザワクチンについての話題で「電話出演」の依頼が来た。言いたいことがいっぱいあるので即決でお引き受けした。

明日１０月９日（金）８時４５分から９時５分の間らしい。診療時間にちょっとかかるが、ちょっと待っててネ。

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