2009/10/22
今月承認され、来年春に発売予定となった小児用肺炎球菌ワクチン「プレベナー」に関する講演会が横浜で開かれた。診療終了後にタクシーで武蔵小杉まで。東横線で横浜へ直行。
講師は国立三重病院の中野先生。プロフィールをお聞きしたら大学の5年後輩だった。
小児の細菌性髄膜炎の原因菌としてはヒブワクチンに次いで2番目に多い肺炎球菌。両方合わせると90%を占める。当院でせっせと検査している「菌血症」の原因としては肺炎球菌が一番多い。
ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの接種が軌道に乗ると細菌性髄膜炎は90%減る計算になる。実際、両者を定期接種ししている国々ではそうなっている。
ヒブワクチンと違って供給体制は万全で、予約待ち6ヶ月とかの状態になる心配はないとのこと。これは心強い。日本用に別ラインで生産するのではなく世界で流通している製品を日本でも販売するというのがミソである。ヒブだってこうすればよかったのに、と今更言ってもはじまらないが。
価格の話は今日はでなかったが、最高でもヒブワクチン並みであることを期待したい。接種回数もヒブワクチンとほぼ同じ。
なにより、これらのワクチンが「定期接種」となり、費用の心配なく接種できる体制を一刻も早く作りたいものである。
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