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集団接種ってどうよ

2009/11/25

 医師会の公衆衛生委員会に出席。話題はもっぱら新型インフルエンザ対策。

この間の大きな問題として話し合われたのは、「前倒し接種」と「集団接種」。

「前倒し接種」に関しては、東京都などは11月16日から1歳−6歳を決めているし、神奈川県でも1歳から3年生までの接種を12月7日からと1週間早めることになった。それ以前でもワクチンの残量があればそれを前倒しにするのはかまわないとのこと。そもそも、厚労省だって「前倒し接種」と「集団接種」を進めて欲しいというコメントを出している。

結局限られたワクチンを早く効率よく接種するということなのである。

「集団接種」の話も出た。

神奈川県では鎌倉市に続いて相模原市でも集団接種を行うことが決まったらしい。

相模原市の場合は市内2カ所で12月に1回目を1回、1月に2回目を1回、のべ4回。1回の接種は2時間で300人の予定。

2回接種が必要な1歳から小学3年を対象としているので受けられる人は全部で600人。

相模原市の人口は70万人で川崎市のちょうど半分。川崎市で考えたら市内7区を合わせて1200人に接種する規模と言うことになる。

この接種数では焼け石に水だろう。

 

大阪の富田林市ではこの連休に集団接種をおこなった。2日間で1800接種を行ったとのこと。3連休に2700接種をおこなったとのこと。ちなみに富田林市の人口は12万人。(川崎市の規模だと20000接種30000接種に当たる)。

このためにかなり前から医師会、行政が話し合いを続けて満を持しての接種だったようだ。

 

川崎市のようにこれまで全く集団接種の心づもりも準備もしてこなかったところが、やっぱりやりましょうとなったところでどの程度の規模の集団接種ができるのか。

たとえばこの時期になって、集団接種するから12月の何日と何日の日曜日に出てきてくれと言われても困るのである。みんな困るだろう。どうせならもうちょっと早く言ってよということになる。

今から準備しても年明けからの接種が精一杯だろうし、その頃には新型インフルエンザがどうなっているか。

先を読む力というのは本当に必要だ。


“集団接種ってどうよ” への2件のフィードバック

  1. なかつ より:

    ママ友の間でも予防接種の予約が取れる気がしないとあきらめている感が漂ってます。
    どこの病院に問い合わせても「予約はまだ、未定」ばかりで気持ちはあせるばかり。
    本当に、希望者に幼稚園や小学校で集団接種にしてくれたらいいのにと思うこのごろです。

  2. Dr.かたおか より:

    記事に書いた富田林市の集団接種は「3日間で2700接種」の誤りでした。
    あらためて言いますが、これはすごい数です。
    本当に大変だったと思います。

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