2009/12/21
今日から新型インフルワクチンの「2回目」の接種を始めた。11月に予約が始まった当初はネット予約は2分足らずで完売。予約がとれなかった人からの苦情で大変だったのだが、ここに来て予約は予約枠開放から半日以上空きがある状態になっている。
それだけ行列が減ったということである。
小学校高学年も今日から前倒しで接種できることになったが、予約をしたのはほんの数名。
たいていの人がすでにA型インフルエンザに罹ってしまっているのである。
こういうパンデミック対策として行うワクチン接種はスピードが命である。みなにワクチンが行き渡る頃にはみなすでに罹ってしまっていた。亡くなる人は亡くなっていた、というのでは意味がない。
いかに素早くワクチンを行き渡らせるかを考えたら行政や医師会主導の大規模な集団接種以外に解決法はない。
しかし、医師会では新型インフルワクチンの集団接種をどうやら行わないらしい。
確かに今から集団接種などしても意味はない。やるなら11月中。
肝心なときに何も動かないで、今頃せっつかれておたおたしていても仕方ないのだが、結果オーライになってしまいそう。結局、集団接種など面倒なことをしないでも首をすっこめているうちに嵐は通り過ぎてしまったということになりそうだ。
確かに「手を拱いているうちに何とかなってしまった」というのはある意味正解だったりすることはある。内田樹さんがブログで「及び腰ステラテジー」という題で面白いことを書いておられる。
「及び腰」が結果的に最良のソリューションだっとということもあるということだが、今回の集団接種の件ではそれでよかったのかというと疑問が残るのである。
年が明けるとワクチンは余りだすだろう
新型インフルエンザワクチンの律速段階は「ワクチンの供給数」「医療機関の接種可能数」「接種希望者数」の3つのパラメーターで決まっていた。
これからは「接種希望者数」が減って「ワクチンの供給数」が増える。需給関係が逆転するのは時間の問題である。
コメントを残す