2009/12/26
来週の営業日は1日半なので今週まとめた感染症情報が09年最後のまとめとなる。
今週に入って大きな変化がいくつか。
一つはインフルエンザがはっきりと減ってきたこと。1週間の新患数がピーク時の5分の1程度になった。
それでも当院1定点で16だからそんなに少ないわけではない。
二つめは感染性胃腸炎の急増。インフルエンザの倍の患者数となっている。
三つめはRSウイルスの増加。ここまであまり熱心に検査をしてこなかったので(RSウイルスの迅速検査は保険請求ができない。検査をしたら検査費用は医療機関の持ち出しとなる。)報告数があまり多くなかったという事はあるかも知れない。
感染症情報に掲載している新型インフルエンザワクチンの患者数の推移を見るとこの数ヶ月の大騒ぎがよみがえってくる。
市内の私立高校の生徒がアメリカで感染して帰ってきたときは校長先生が涙の謝罪をした。
当院で最初に新型インフルの患者を診断したときは思わずスタッフに「所払いを」と指示した。
それが1−2ヶ月したらまったく当たり前の「風邪」になってしまった。いったいあの騒ぎは何だったのだろうか。
幸いここまで当院では入院をお願いしたのは肺炎の2名だけで、脳炎や人工呼吸器を必要とするような重症患者は来なかった。
来年も平和であることを祈るばかり。
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