2010/05/08
連休が明けてやたら熱の患者さんが多い。パターンは二つ。熱が上がったり下がったりで 1週間近く続くもの。もうひとつは突然の高熱で白血球が増えているもの。
長い熱のなかでアデノウイルスが証明されるケースがあり、アデノウイルスの流行あるものと思われる。しかし白血球は正常でCRPなどの炎症反応が陰性ー弱陽性というケースは突発性発疹でもなく原因不明。いろんな感染症が入り乱れているのだろう。
菌血症を疑うケースが昨日と今日と合わせて3人。
一人は熱性痙攣を半日で3回起こして眼瞼周囲が赤く腫れる眼窩蜂巣炎を起こしている。おそらく肺炎球菌の菌血症だろう。いつものようにワイドシリンの内服で一日経過を見たが解熱しきらない。明日が休日と言うことも考慮して抗菌薬の点滴静注にふみきる。
昨日肺炎球菌ワクチンを接種して今日熱が出たというケース。白血球が増加してして炎症反応も陽性。ワクチン接種の副反応の熱ではなさそう。血液培養と抗菌薬の内服をおこなう。ワクチンの熱だったら心配ないのだけど。
もう一人高熱が2日目のケース。白血球数が激増。炎症反応も高値。アデノウイルスは陰性。
抗菌薬の内服ができるかどうか怪しかったので点滴静注に。
この3人のケース。生後2ヶ月から肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンが接種してあったら何もこんな心配をする必要はないのである。
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