2010/05/11
生後3ヶ月以内の発熱は要注意、というのは小児科の外来教育で 真っ先に教えることである。
学生の見学実習が来ているときにちょうどそういうケースがあった。
昨夜40℃の熱が出て来院時は37℃台になっている。咳が出ていて喘鳴がある。ただし呼吸は落ち着いていて苦しそうな様子はない。母乳も飲んでいる。
昨夜40℃というところで、もう要注意レベルは超えているのだが、案外落ち着いている。
型どおり血液検査。白血球が増えていて、炎症反応もでている。RSウイルスは陰性。
ただの風邪ではないことは明らか。
見た目のチアノーゼはないが酸素飽和度を測ってみたら91%と低下している。
いずれにしてもこれは入院、ということで大学病院に依頼の電話を入れる。
酸素飽和度91%というところと生後2ヶ月と言うことで、先方は大丈夫か酸素は要らないのか、と心配されるのだが目の前の赤ちゃんはすやすや眠っている。
救急車ではなくタクシーで病院にむかってもらったが、無事入院できたと思う。
呼吸苦がない割に酸素飽和度が低いのは多分無気肺があってシャント効果のためではないかと思っている。
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