2010/06/07
先月非ステロイド系抗炎症薬ブフェキサマクの外用軟膏「アンダーム」の製造中止が決定した。現在流通しているものは使えるが来年3月31日で保険収載薬から 外れるので保険での処方はできなくなる。
アンダーム軟膏は副作用で感作性皮膚炎を起こす事が他の非ステロイド系外用薬より多いというのが問題になっていた。湿疹の治療で使っていて結局湿疹の原因になっているというのである。
これまでも何度も副作用情報が流れていて使えていたことの方が不思議だった。
アンダームは当院でも以前はしょっちゅう使っていた。それでも目立った副作用に気がつかなかったのだが、皮膚科のドクターに聞いてみるとやはり問題だという。あまり長期に使う事がなかったので運がよかっただけということだろう。
そこで当院でも4年前からアンダーム軟膏の使用を中止した。電子カルテの約束処方から消去した。他所で処方されたアンダームを希望される方もいたがお断りしてきた。問題なく使えていた人にはそのまま前回処方として出してはいたが新規の処方はやめた。
アンダームを処方しなくなって困ったかというとそうでもない。非ステロイド系消炎剤の外用という何かステロイド忌避の逃げ場のような中途半端な処方をやめればいいだけである。
ステロイドとプロペトやヒルドイドのような保湿剤の中間は不要と割り切る事にしている。
なんてことをいいながらコンベックやスタデルムは時々処方するけどね。
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